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ファイル連携機能

1 ファイル連携機能とは

A−VXとWindows間でファイル変換を行うファイル変換ユーティリティ(#NFCNV)とサーバファイルアクセスを行うための設定を行うファイル連係ユーティリティ(#NFLNK)の2つのユーティリティで構成されているA−VX標準の機能です。

A−VXとWindowsの2つのOSが載っているというNECのオフコンの特徴を活用するための機能です。

2 ファイル変換ユーティリティ(#NFCNV)

A−VX形式のデータファイルとWindowsやUNIX、Linux形式のファイルを変換するユーティリティです。

例えば、A−VX上のデータをCSV形式でWindows側のフォルダに入れて、そのファイルをエクセルに読み込む、ということもできます。CSV以外にもテキスト形式やSDF形式、SYLK形式、123形式、バイナリ無変換形式、などの形式で出力することができます。
一方、テキストファイルをA−VX側のデータファイルに変換するようなこともできます。

GUIで1つ1つ操作しながらファイル変換することもできます。ジョブストリームを作成する機能もあるので、ジョブストリームを作ってバッチ実行することもできます。

下の画面はGUIで操作しているときの様子です。

基本的に、操作対象のWindows側のファイルは、オフコン上のWindows側のドライブにあるファイルです。

3 サーバファイルアクセスとファイル連係ユーティリティ(#NFLNK)

サーバファイルアクセスとは、オフコン上のWindows側のファイルを、A−VX上のファイルとしてアプリケーションから入出力する機能です。

A−VX上のアプリケーションは、普通にA−VX上のファイルに対してアクセスするようにプログラミングします。このアプリケーションを実行すると、A−VX OSがアクセス先を変更して、Windows側のファイルをアクセスするようにします。

具体的には、次のように実現します。

ファイル連係ユーティリティ(#NFLNK)で、A−VXのファイル名とWindows名のファイルの「紐づけ」を行います。
例えばA−VXのファイル「WINFILE01」とWindowsのファイル「c:\testtest1.txt」を紐づけます。A−VX側のファイルは名前を使うだけなので、実際にファイルが存在する必要はありません。

A−VX上のアプリケーションを実行して、そのアプリケーションが「WINFILE01」をオープンして書き込みを行うと、A−VX OSが「紐づけ」に従って、「c:\testtest1.txt」をオープンして書き込みを行います。

A−VX側のアプリケーションが「WINFILE01」をクローズすると、「紐づけ」されている「c:\testtest1.txt」をクローズします。

「c:\testtest1.txt」は普通のWindowsのファイルなので、Windows側のアプリケーションで読み込むことができます。後は、Windowsの方で自由にデータを扱うことができます。CSV形式で出力することもできるので、エクセルなどで自由に加工することもできます。

以前実際にプログラムを作って試した時の記事があるので、下にリンクしておきます。

 COBOLプログラムからWindowsファイルの読み込み/書き出しを行う