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ユーティリティ その2

1 主要なユーティリティ

A−VXのユーティリティはたくさんあります。主要なユーティリティを表にしました。
他にもたくさんあります。どんなユーティリティがあるかは、NECの公式の説明書を見てください。

ユーティリティの操作方法については、いくつか以前に説明しました。下にリンクを貼ります。

 A−VXの旧システム体系ユーティリティ一覧

1.1 簡易操作

各種ユーティリティを統合したユーティリティです。ファイル保守、アロケータ、ファイル変換、ボリューム保守、ライブラリ保守、複数索引順編成キーファイル保守、照合、ソート、ファイル退避/復旧、などなどいろいろなユーティリティの機能が統合されています。
他のユーティリティと比較すると後にリリースされたユーティリティのため、画面のイメージが他と異なります。メニュー画面やパラメータ入力画面が日本語形式になっています。

作成するファイルは大容量形式ファイルです。

ユーティリティ名LM名機能概要
簡易操作ユーティリティ#ABCファイル情報の保守
ボリューム情報の保守
印刷
表示
複写(変換)
照合
ソート
再編成
初期化
復旧
退避・復帰
その他の機能
パラメータ登録

1.2 データ操作系

データファイルなどに関係するユーティリティです。

ほとんどの機能は簡易操作ユーティリティ(#ABC)にあります。

ユーティリティ名LM名機能概要
ファイル変換#FLCNV入力ファイル上のデータを出力ファイルにそのまま変換または編集を加えて変換する
入力元は端末からのキー入力も含まれます。出力先もファイルの他にプリンタや端末の画面なども含まれます。
ファイル保守#FIMEMデータファイル内のレコードの追加、挿入、削除などの編集を画面と会話しながら行う
入力ファイル上で直接編集する1ファイル処理と入力ファイルから編集して出力ファイルに出力する2ファイル処理の2種類の方式がある
ソート#SORTデータを分類(ソート)します
マージ#MERGE最大4つのファイルを併合(マージ)して1つのファイルを作成する
複数索引作成#MIXGN複数索引順編成ファイルのキーファイルを作り直したり、データファイルがオーバーフローしたときに再編成を行う

1.3 システム運用管理系

システムの運用管理を行うときに使用するユーティリティ群です。

ユーティリティ名LM名機能概要
オペレータコントロールファイル(OCF)保守#OCFM各オペレータに関する情報や機密保護、カンパニに関する情報の登録・削除・修正などを行う
互換方式OCF機能用のユーティリティ。新方式OCF機能用のユーティリティは別にある
初期状態で機密保護がかかっており、管理者のみ実行可能となっている
自動運転環境設定プログラム#AJOBM自動運転機能の設定用プログラム
A−VX01 R5.0以降はA−VX自動運転管理ユーティリティを使用することを推奨。現在は従来互換用として使用する
メニュー保守#MENUMメニューを作成し登録、変更、削除したり、ロードモジュール型メニューに変換する
メッセージファイル保守#MSGMメッセージファイル(SYS@MSG)にメッセージの登録、削除、修正などを行う
ファイル障害復旧#RECOV未クローズ状態のファイルなどを復旧したり退避したり、退避したファイルを再び利用できるようにする
コンソールログ表示#CSL00A−VXのメッセージ記録のログを画面に表示する
システム生成情報表示#SGLSTA−VXの設定情報の画面表示や印刷

1.4 日本語処理系

A−VXで日本語を使用するためのファイル類を保守するためのユーティリティ群です。

ユーティリティ名LM名機能概要
文字パターン選択#KPSEL内字ファイル(SYS@KCG2)に登録されているユーザ選択文字を置き換える
ほとんど使いません
文字パターン保守#KPMユーザ定義文字を外字ファイルに更新、削除などを行う
索引定数辞書ファイル保守#KDM辞書ファイルやユーザが作成した独自の辞書ファイルに対して索引定数を登録、修正、削除などを行う
日本語ファイル変換#KFCNV日本語データを含むファイルを他のシステムとデータ交換(A-VX←→JIS/JIPS(E))する場合にデータのコード変換を行う
日本語ファイルの内容をプリンタに印刷することもできる
辞書ファイル保守#DICM単語辞書ファイルと文節辞書ファイルに単語を登録したり、修正、削除を行う
PC/WSエミュレータでは使用しないファイルなので、最近はほとんど使いません

1.5 媒体管理系

ハードディスクやフロッピーディスク、磁気テープなどの媒体関連のユーティリティ群です。

ほとんどの機能は簡易操作ユーティリティ(#ABC)にあります。

ユーティリティ名LM名機能概要
ボリューム初期設定#VOLPRボリュームを初期化する
ハードディスクなどをフォーマットするためのユーティリティ
アロケータ#ALLOC媒体上にファイルの作成/登録/削除/拡張/追加/縮小/変更を行う
従来形式ファイルの作成や拡張、追加、縮小などを行う
ボリュームマップ#MAPボリュームの使用状態や未使用状態を画面表示、印刷する
ボリュームコピー#COPYボリューム感の複写及び照合を行う
ボリュームダンプ#DUMPボリュームに記録されている情報を画面表示、印刷する
ボリューム退避復帰#VOLSR
#NEWSR
ボリューム全体、または任意のファイルを指定された退避用のファイルに退避したり、復帰したりする
退避先はカセット磁気テープ、カートリッジ磁気テープ、光ディスク、フロッピーディスクなど
バックアップユーティリティ#BKUPボリューム全体、または任意のファイルを指定された退避用のファイルに退避したり、復帰したりする
退避先はテープ系やハードディスクなど

1.6 プログラム開発系

プログラムを作成したりプログラムのソースを管理するためのユーティリティ群です。

ユーティリティ名LM名機能概要
会話型テキストエディタ#TEDIT原始プログラムやテキストの追加、変更、削除などの編集を画面上で会話しながら行う
バッチ型テキストエディタ#BEDIT原始プログラムやテキストの生成、更新(挿入、置換、削除)、リストの出力を一括して行う
キーボードや画面表示、印刷なども入出力の対象である
ライブラリ保守#LBMライブラリファイルに対してメンバの追加、置換、抽出、複写や退避、復帰、属性変更や一覧表示などを行う
リンカ#LINKコンパイルユニットをリンクしてロードモジュールを出力する
画面フォーマット生成#SFGEN画面のレイアウトを指定した定義パラメータを翻訳しコンパイルユニットやパラメータを作成する
メモリダンプ解析#ABANAロードモジュールが異常終了したり、ユーザが強制的に終了させたときに出力されるメモリダンプの解析を行う
書式オーバレイ生成#FORM日本語プリンタの書式オーバレイ機能を利用するためのフォームソースの翻訳しフォームオブジェクトを生成したり、書式オーバレイのテスト印刷を行う
表定義保守/データ定義保守#DDMデータベースの表の定義、削除などを行う。ファイルのレコード定義をシステムに登録、削除などを行う

1.7 プリンタスプール系

プリンタスプールに関するユーティリティ群です。

ユーティリティ名LM名機能概要
スプールコマンドプログラム#SPOOLスプールプリントプログラムを制御したり、スプールファイルの状態を画面に表示し変更を行う
スプールプリントプログラム#SWRITスプールライタ。スプールファイルを制御し、プリンタにスプールファイルのデータを送出する

1.8 ファイル連携機能

A−VXのファイルとWindowsのファイル間でファイル変換したり、A−VX側アプリケーションからWindowsのファイルを読み書きしたりするためのユーティリティ群です。

ファイル変換#NFCNVA−VXのファイルとWindowsのファイル間でファイル変換を行います
ファイル連係#NFLNKサーバファイルアクセスを実現するためのユーティリティ

2 ユーティリティの操作方法

ユーティリティの操作方法は大きく分けて2種類あります。

  1. RUNコマンド入力行やメニューから直接ユーティリティを実行して、会話型で操作する
  2. JSやPSに組み込んで、バッチとして実行する

会話型で操作する方法は、端末の画面とキーボードを使って、1つ1つ質問に答えながらパラメータを入力していき、全部入力が終わったら処理が実行される、という方法です。

例えば「PRINT DEVICE; PRD=」と印刷先をどこにするかの質問が表示され、それに対してキーボードから「PRN999」と回答します。次に「MASTER DEVICE; MDE=」と処理を行う対象のハードディスクについての質問に対しては「FDU000」と回答、さらに「MASTER FILE NAME; MFI=」の質問に対しては「LML」と回答・・・と次々に質問(パラメータの値をどうするか?)が画面に表示されて、それに対して次々に回答していく、というふうに操作していきます。

バッチとして実行する方法は、次のようにパラメータをジョブストリーム(JS)やパラメータセット(PS)すべて記述して実行する方法です。


/RUN #FLCNV;
IDE=MSD002_ICI=_IFI=TESTDATA_IGN=_IFO=PROTECT_ODE=FDU000_
OFI=DATA01_LST=NO_ERR=ABORT_MOD=CREATE_AMD=LOGICAL_GTR=_
DEL=NO_CLR=NO_OUT=_RNG=_SEL=_SAV=_NXT=_
/> ;

何度も繰り返し実行する場合などはこちらにします。

よく使うコマンドはあらかじめJSで作っておきます。例えば、MSD000のファイル一覧をよくみるのならば、「DIR」という名前のJSをあらかじめ作っておいて、コマンド入力行で、


DIR;

と入力すればすぐにMSD000のファイル一覧を画面表示するようにしておけばいいのです。#LBMや#ABCで毎回いちいち会話して表示するのも面倒ですからね。