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◎SPOOL ENVIRONMENT



スプールファイル関係(特にプリンタビジースプール関係)の設定です。

SMD

スプール機能を使用しているかどうかを表示します。
NOの場合は、スプール機能を使用していません。
AUTOの場合、「プリンタ使用中」のときやプリンタ故障中のときなどに特に問い合わせせずに、自動でスプールに保存します。
MANUALの場合、「プリンタ使用中」のときやプリンタ故障中のときなどに、次のようなメッセージを出して、どうするかを問い合わせてきます。
アクションパラメータ(Y/N/W/C/ADV):SPL=
上の問い合わせに対して、「Y」とか「N」とか「W」とか適切に指示を出すことになります。この問い合わせの後に、指示した内容によっては、ビジー状態でなくなったときに自動で印刷するかどうかだのコピー部数だのテストプリントの有無だの、次々にいろいろと入力させられます。
MANUALだと細かく指示できますが、利用者が詳しくない人だと、どれを選べばよいかわからないので、混乱しやすいです。

SIZ

スプールファイルのサイズ。
プリンタビジースプールでは、A−VXシステムがシステムスプールファイルを自動作成して、そこに印刷データを保存します。自動的にどれくらいのサイズのシステムスプールファイルを用意する設定になっているかを表示します。
これが小さすぎると1回の出力で何百、何千ページもあるような印刷データを保存できないし、大きすぎると無駄に大きなファイルがハードディスク上にできるので容量の無駄です。
一応ファイルがオーバーフローしそうなときは、ESZ分だけファイルサイズが自動的に増えます。

どれぐらいが適切なサイズか?ですが、これはよくわからないです。スプールを使用しているときにファイルサイズを見て、常にESZ分だけサイズが増えているとか、「スプールファイルオーバーフロ」みたいなエラーがよく出るときは、サイズが小さいということになります。

ESZ

スプールファイルの拡張ファイルサイズ。
システムスプールファイルが印字データでいっぱいになってあふれそうな時に、自動的にこのサイズ分スプールファイルが増えます。
それでも足りないときは、さらにもう2回このサイズ分スプールファイルが増えます。だから、システムスプールファイルは最大で「SIZ+ESZ×3」セクタのサイズになります。

これもどのくらいが適切なサイズなのか、なかなか難しいですが、基本的にはSIZ内でだいたいシステムスプールファイルのサイズが収まり、特別な場合だけESZ分増えるような形がベターだと思います。

これでもファイルサイズが足りなかったときは、「スプールファイルオーバーフロ」という感じのエラーが出ます。
このエラーが出ると「今出力中の印刷データを全て破棄する」か「とりあえずファイルに入った分の印刷データだけ取っておいて、残りは破棄するか」という悲しい2択となります。(なお、「スプールファイルオーバーフロ」というエラーは、これ以外にもA−VX側のハードディスク(PAMSD000の事)がいっぱいで空きが無いときも出ますので、注意。)

AWR

#SWRITを自動起動にするかどうか。

#SWRITEはスプールプリントプログラムです。スプールプリントプログラムはプリンタの状態を監視していて、プリンタが使用できるようになったときに、自動的にスプールに貯めておいた印刷データを印字します。(MANUAL指定のときは、自動印字すると指定したとき) スプールプリントプログラムは(WindowsやUNIXでサービスやデーモンに相当するような仕組みと同じように)起動していないと監視できないので、通常は常に起動しておきます。この値がYESになっているいるならば、システムステーション起動時に、自動的に#SWRITも起動するような設定になっています。
NOならば、必要に応じて手動で起動してください、ということですね。

SWC

#SWRITの制御機能を使用するかどうか。
スプールコマンドプログラム(#SPOOL)のライタコマンドから、#SWRITを動かしたり停止したりできるようになります。
これを有効にすると、誰でも#SPOOLのライタコマンドを使って#SWRITが起動/終了できるようになったり、システムステーション以外で#SWRITが起動したりして、管理が面倒になることがあるので、無効にすることもあります。
これ以外の方法として、A−VXのセキュリティ(OCF機能)を使用すれば、#SPOOLの実行を制限することにより、ライタコマンドを使用できなくできますが、プリンタビジースプールを使用するような運用を行う場合は、たぶん#SPOOLを実行できるようにしないとうまく回らないと思います。