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A-VXのオプション製品

1 A-VXのオプション製品

いろいろなA-VXのオプションのうち、別売り製品になっているものを書いてみました。

これらは購入しないと使えないので、私の知らないものもたくさんあります。
そういうものはカタログなどに載っている情報を適当に抽出して書いてます。

2 ネットワーク関連

まずはネットワーク関連の製品です。
何十年も前から売っているものが多いので、ものによっては今はほとんど使えないものもあります。

2.1 PC/ファイル転送ユーティリティ(H)

サーバとクライアントPC間のファイル転送を行うためのサーバ・クライアント形態のソフトウェア。

サーバ側がオフコンです。

クライアント側は普通はパソコンです。このユーティリティはWSエミュレータが必要なので、ファイル転送をするパソコンにはWSエミュレータをインストールします。そしてオフコンとパソコンのデータの転送にはWSエミュレータの回線を利用します。

オフコン上のデータファイルとパソコン上のデータファイルを相互に転送することができます。文字コードも同時に変換します。オフコンのデータファイルをテキストファイルの他にCSVファイル形式などに変換することもできます。またJSにより転送のバッチ化、自動化も行えます。

転送操作にはA-VXのユーティリティ:#FTCNVを使用します。「PC/ファイル転送ユーティリティ」をA-VXにインストールすると#FTCNVがSYS@LML内にインストールされます。

#FTCNVは、A-VXの標準機能のユーティリティ:#NFCNVとよく似た画面と機能を持っています。違いは#FTCNVがクライアントPC側のハードディスクに変換後ファイルが格納されるが、#NFCNVはオフコンのWindows側に変換後ファイルが格納されることです。(他の違いといえば、#FTCNVは別にお金がかかりますが、#NFCNVはA-VXに標準で付いてくるので別にお金はかかりません、という点でしょうか。)

Windows側のファイルになってしまえば、サーバにあるファイルをネットワーク越しにパソコンに持ってくることは可能なので、今なら#NFCNVで十分でしょう。

PC/ファイル転送ユーティリティ(#FTCNV)は、オフコンが仮想環境になる以前からあるソフトウェアです。その頃はオフコンにはWindowsが載っていませんでした、#NFCNVはオフコンが仮想環境になった後にできました。仮想環境になったことで、オフコン上にWindowsにファイルを転送できるようになりました。おそらく#NFCNVは、New FtCNVの意味なんでしょう。

サーバ(オフコン)側とクライアント(パソコン)側の両方にPC/ファイル転送ユーティリティをインストールする必要があります。先に説明したようにデータ転送にWSエミュレータの回線を使うので、クライアント(パソコン)側にWSエミュレータもインストールしなければなりません。

「PC/ファイル転送ユーティリティ(H)」と(H)が付いているのがサーバ(オフコン)側、クライアント側にインストールするのは「PC/ファイル転送ユーティリティ(32)」とか「PC/ファイル転送ユーティリティ(Windows用)」とか「PC/ファイル転送ユーティリティ(T)」という製品です。
パソコンに「PC/WSエミュレータ(32)」が入っていたら(32)を「PC/WSエミュレータ(Windows用)」が入っていたら(Windows用)」を「WSエミュレータ(T)」が入っていたら(T)を入れます。

2.2 BFT

BFT(Batch File Transfer)は、ファイルの一括転送をするユーティリティです。

かなり古くからあるソフトで、オフコン同士とかメインフレームのACOSシリーズとの間でファイル転送したり、古いPC(PC9801、N5200)とかにもファイル転送することができます。

送受信したいコンピュータにBFTのソフトウェアが用意されていれば、そのBFTをインストールすればファイル転送できます。

主にベーシック系手順でつなぐことになりますが、オフコン同士でファイル転送するときなどに今も使われていたりします。

2.3 ファイル転送ユーティリティ(HBFT)

サーバとクライアントPC間のファイル転送を行うためのサーバ・クライアント形態のソフトウェア。DINA手順(ハイレベル手順の一種)によるファイル転送を行うためのソフトです。

サーバ側にHBFTサーバ、クライアント側にHBFTクライアントをインストールします。

2.4 ファイル転送ユーティリティ(JCA手順)・集配信ホストシステム(JCA手順)
   ファイル転送ユーティリティ(全銀協手順)・集配信ホストシステム(全銀協手順)

公衆回線やISDN回線を介してファイル転送するソフトウェアです。配信、集信したり、ファイル転送後に任意のプログラムを自動起動できます。

端末側がファイル転送ユーティリティ、サーバ側が集配信ホストシステムの方をインストールします。

書いてある通り、JCA手順はJCA手順同士で、全銀協手順は全銀協手順同士の組み合わせになります。

2.5 T-Link

全銀協TCP/IP手順によるファイル転送を行う際の端末側のソフトウェア。

2.6 FTP

FTPによるファイル転送を行うFTPサーバおよびFTPクライアント。

A-VX OSで動作します。普通のFTPなので、パソコン、WindowsやUNIX、Linuxなどのサーバとファイル転送することができます。オフコン同士もOK。

A-VXの文字コードとシフトJISやEUC、JIPS(E)などとのコード変換も行います。

2.7 A-VX/NET

既に説明済みなので簡単に説明すると、オフコン同士で、他のオフコンのファイルにアクセスできたり、他のオフコンの操作ができたり、他のオフコンのプリンタが使えたりする機能です。

2.8 FAX連携ライブラリ

これも他の個所で既に説明済みです。A-VXからFAXを送ることができるオプション製品です。

2.9 E-TRADE/CII

EDIを実現するための「CII標準形式データ」と「各社固有の業務データ」との相互交換を行うパッケージソフト

E-TRADE/CIIの他にEDIを実現するためのいろいろなソフトウェア製品をまとめた「インターネットEDI環境セット」というものもありました。

A-VX4までで販売終了してます。

2.10 A-VX EC接続キット
    (NetSeller/NetStore)

NetSellerとNetStoreはたぶんA-VXは一般的な製品で、EC接続キットがそれらの製品とオフコンを接続するものだと思います。

NetSellerはBtoB向けの受注パッケージ、NetStoreはBtoC向けのオンラインショップパッケージで、それらの受注データを一定間隔でA-VX/RDBに取り込むのがEC接続キットらしいです。

2.11 3770Sエミュレータ

IBMメインフレーム用の端末エミュレータ。

過去IBM用や富士通用などのメインフレーム用のいろいろな種類の端末エミュレータがありましたが、A-VX01頃に製品ラインナップに残っていたのは、これぐらいみたいです。

3 バックアップ関連

3.1 ネットワークバックアップユーティリティ

A-VXのファイルをWindows形式へ変換、圧縮することにより、別のサーバ(Windowsサーバなど)のハードディスクへバックアップすることができるユーティリティ。

Windows形式への変換、圧縮されたバックアップファイルは3世代まで世代管理が可能。スケジュール機能により、指定した時間に自動的にバックアップ。

さらにオプションとして、「ネットワークバックアップユーティリティ ディザスタリカバリオプション」というものがあります。
遠隔地に稼働系のオフコンと同じ構成の待機系のオフコンがあり、稼働系オフコンで更新されたシステム情報、論理ボリューム内のファイルを待機系マシンに反映するという、災害時などのシステム復旧を容易にするものらしいです。
NECのオフコンはA-VXとWindows両方入っているので、稼働系のオフコンのA-VX上のファイルを待機系のオフコンのWindows側にバックアップ、その後、定期的に待機系のオフコンのWindows側からA-VX側に自動リストアという流れなのでしょう。

A-VX4の後半ぐらいから使用可能。

3.2 NASアクセスユーティリティ

NASにオフコンのファイルをバックアップ/リストアするためのユーティリティ。

NAS上にA-VX論理ボリューム(MSDxxx)を用意して、、その論理ボリュームにオフコンから接続/切断することができる。接続状態の論理ボリュームに対して、オフコンから#FLCNVや#ABCを使ってファイルコピーしてファイルバックアップするもの。

論理ボリュームの接続/切断はWindows側のユーティリティソフトを使用します。それ以外はA-VX上で操作します。

バックアップ元もバックアップ先もA-VXのディスク、バックアップ/リストアに使うユーティリティもA-VXのユーティリティなので、オープン系OSよりもA-VXを使い慣れた人が使う前提のもののようです。

A-VX4の後半ぐらいから使用可能。

先のネットワークバックアップユーティリティとの差異は以下です。

ファイル名バックアップ元バックアップ先主な操作
ネットワークバックアップユーティリティA-VX側Windows側ほぼWindows側
NASアクセスユーティリティA-VX側A-VX側ほぼA-VX側

別にNASではなくてUSBドライブでも何でも良さそうですが、NASのみのようです。

4 外字、フォント関連

4.1 A-VX日本語文字拡張セット

Express外字を作成したり、A-VX形式の外字をExpress外字に、またはExpress外字をA-VX形式に、それぞれ変換することができます。参照用の内字の文字パターンも入っています。

以下の機能から構成

  • ドットフォント外字エディタ・・・外字の作成、参照など
  • 外字移行ツール・・・Express外字とA-VX外字、古いタイプのWindowsの外字(userfont.fon)の交互変換
  • 文字パターン保守・・・参照用文字パターンの提供
  • G1集合文字対応・・・「A-VX G1集合開発(実行)支援パッケージ」を追加することで、G0集合外字やG1集合文字の必要な文字をWindows外字(userfont.fon)と区単位もしくは文字単位にマッピングして移行

A-VXの外字は複雑で、外字のところで説明した通り、使う場面によって何種類もあります。

この製品はExpress外字をエディタで新規に作ったり、Express外字とA-VX外字、Express外字とWindowsの外字(userfont.fon)の間で交互に変換することができるという製品です。

Windowsには、Windows95以降に採用されたTrueType形式のWindows外字ファイル(*.TTE、*EUF)というものもあります。「日本語文字拡張セット 外字変換オプション」というオプション製品をプラスすると、さらにExpress外字とWindows外字ファイル(*.TTE)の間で交互変換ができるようになります。

ちなみに「日本語文字拡張セット 外字変換オプション」は無くてもWindows外字ファイル(*.TTE、*EUF)に変換することは可能です。
Windows標準の外字エディタを使用します。まず「A-VX日本語文字拡張セット」の外字移行ツールで、Express外字から古いタイプのWindowsの外字(userfont.fon)に変換します。次にWindows標準の外字エディタを使用して、古いタイプのWindowsの外字(userfont.fon)からWindows外字ファイル(*.TTE)に変換します。

2段階の作業が必要だったものが、「日本語文字拡張セット 外字変換オプション」を使うと1回の作業でできるというだけのものです。

4.2 A-VX G1集合開発(実行)支援パッケージ

G0集合外字/G1集合文字を、Windows上で利用できるようにシフトJISの外字領域に割り当てて、利用可能にするための支援ソフトウェアです。コード変換テーブル作成ツールやコード変換ライブラリといった外字を割り当てるためG1集合開発支援パッケージと開発支援パッケージで作った変換テーブルを利用するG1集合実行支援パッケージの組み合わせて使います。

外字の移行、データの変換などは、日本語文字拡張セットを利用します。日本語文字拡張セットで、G1集合文字のドットフォント文字の移行、作成および保守(WSエミュレータでの外字/G1集合文字の利用を含む)を行います。

G1集合開発支援パッケージ側にExpress外字(G1集合)ファイルを含んでいます。

まず、G1集合開発支援パッケージで、コード変換テーブルを作成します。次にG1集合実行支援パッケージでコード変換テーブルに従ってシフトJISの外字領域にG0集合外字/G1集合文字を割り当て(コードマッピング機能)ます。

シフトJISの外字領域は最大1880文字までらしいので、割り当てられるG0集合外字/G1集合文字も最大1880文字までということらしいです。

4.3 文字パターン作成ユーティリティ(PATMEX)

ユーザ定義文字(A-VX外字)の保守を行うためのユーティリティです。

オフコン専用端末用と昔のタイプの一部のプリンタ用の外字(A-VX外字)を作成したり、削除したりできます。

A-VX標準の文字パターン保守ユーティリティ:#KPMの機能強化バージョンで、フォントイメージ作成するための機能が増えています。

昔のオフコン専用端末では使用できるが、PC/WSエミュレータでは使用できないので、今では実質使用不可能状態。PC/WSエミュレータ上で実行すると、フォントイメージ作成画面で「ステーションコマンドエラー」となって、ユーティリティが落ちます。今はこれではなく、A-VX日本語文字拡張セットを使って外字を保守することを推奨されています。

これより前にPATMという製品があったみたいです。それのEX版のようです。

5 ファイル、データベース関連

A-VXの標準のユーティリティ(#NFCNV)でA-VX側ファイルとWindows側ファイルを変換することはできるし、A-VX側のプログラムからWindows側のファイルをアクセスする手段も用意(#NFLNK)されているし、A-VX/RDBのデータをWindows側で参照する手段もある(DBレプリケーション機能)ので、それで用が足りないときはオプション製品を購入することになるのでしょうか。

5.1 A-VX ファイル変換ユーティリティ(JIS90対応版)

標準のファイル変換ユーティリティ#NFCNVはJIS78対応なので、それをJIS90対応のものに置き換えるための製品。

ファイル変換ユーティリティ:#NFCNVは、A-VXのファイルをWindowsのファイルに変換したり、逆にWindowsのファイルをA-VXのファイルに変換したりするユーティリティですが、変換時に文字コードの変換も行います。A-VXの標準のファイル変換ユーティリティはWindowsに変換するときに、JIS78のシフトJISに変換を行います。

これをJIS90のシフトJISに変換するファイル変換ユーティリティに置き換えて、JIS90のシフトJISに変換を行えるようにします。(パラメータを指定すれば以前のJIS78の変換もできます)

5.2 A-VX RDB表数拡張キット

A-VX/RDBの表数の上限1000表を5000表に拡張するためのオプション製品です。

A-VX02 R2.0以降に対応。

5.3 拡張形式ファイルキット

ファイル(主目的は複数索引順編成ファイル)の最大サイズを拡張するためのオプション製品です。
キーファイルは大容量形式の8倍まで、データファイルは大容量形式の2倍まで拡張できます。

ファイル名大容量形式拡張形式
キーファイル最大1,048,575セクタ(1エクステント)
(約256MB)
最大8,388,507セクタ(1エクステント)
(約2GB)
データファイル最大4,194,300セクタ(4エクステント)
(約1GB)
最大8,388,600(8エクステント)
(約2GB)

説明書では大容量形式ファイルのことを従来形式ファイルと書いてありますが、大容量形式と拡張形式だとどちらが最大サイズが大きいかわかり辛いので、あえて説明しやすくする為にそう書いてあるのだと思っています。

5.4 OpenDatabaseAccessKit

これは既に他の場所で説明済みです。簡単に説明すると、A-VX上のアプリケーションからオープンのデータベース(Oracle DatabaseやSQL Sever)に読み書きできるようにするためのオプション製品です。

5.5 A-VX RDBサーバ、PC-RDBサーバ

パソコンなどからA-VX/RDBにSQL文でアクセスできるようにするためのソフト。既に他の場所で説明済みなので、詳しい説明は省略します。

イースト社のSkyLinkという製品もこれを利用してA-VX/RDBにアクセスしています。

5.6 A-VX/RDBアクセスソフトウェア

パソコンなどの他のコンピュータから、ODBCを介してSQLでA-VX/RDBにアクセスできるオプション製品。

A-VX RDBサーバの機能を包含した上位互換のソフトウェア。

WEBharmo/RDBEUFなどの別の製品がA-VX/RDBをアクセスするために使うこともできるし、A-VX/RDBにアクセスするソフトウェアを自作することもできます。RDBサーバ対応の市販アプリケーションも使えます。

インターフェースには独自APIとODBC2.5の2種類が用意されています。

クラサバ方式のソフトウェアなので、クライアント側にもPC-RDBサーバのようなクライアント用のソフトが必要になります。

市販アプリケーションで特に指定されていなければ、A-VX RDBサーバで十分。

5.7 A-VX RDB/FILEアクセスキット

WindowsアプリケーションからA-VX/RDBおよび一般ファイルへアクセス(参照/追加/変更/削除)ができます。

クライアントPCからA-VX上のデータを直接アクセスする為のミドルウェア。

単独で使うことはほぼなく、他のアプリケーションがA-VXのファイルやデータベースを利用するためのインタフェースになります。

5.8 RDB/FILEアクセスコントロール

VisualBasicでつくったアプリケーションやxcelやAccessなどのActiveXコントロールを利用できるアプリケーションからA-VXのデータ(A-VX/RDB、一般ファイル)をアクセスできます。

ActiveXコントロールなので、それを利用できるアプリケーションなら何でもA-VXのデータにアクセスできます。

A-VXの専用のものという訳ではなく、VBアプリケーションなどからOracle DatabaseやIFAS RDBといったものにもアクセスできます。

VB.NETの場合は、「RDB/FILEアクセスコントロール .NETオプション」というオプション製品を使います。

5.9 RDB/FILEアクセスコントロール for WEB

WebアプリからA-VXデータをアクセス可能とする構築基盤。A-VXのファイルやA-VX/RDBをWebサーバ上のVBScriptなどからアクセスできるようにするCOMオブジェクトのオプション製品。

プログラミングはA-VXのCOBOLではなく、オープン側で行います。A-VX/ウェブ連携機能より画面の自由度は高いようです。

A-VXのデータのアクセスには、RDB/FILEアクセスキットが必要です。

5.10 WEBharmo/RDB

これはA-VXのオプション製品ではなくて、普通の製品。RDBアクセスソフトウェアを使ってA-VX/RDBにアクセスできるのでここに書きました。

Webアプリの開発環境と実行環境が提供されており、プログラミングはA-VXのCOBOLではなく、オープン側で行います。ブラウザの画面イメージは専用の開発環境で開発します。

これの他にRDBアクセスソフトウェアとPC-RDBサーバ(サーバサイドエディション)が必要です。

5.11 WEBharmo/RDBEUF

これはA-VXのオプション製品ではなくて、普通の製品。RDBアクセスソフトウェアを使ってA-VX/RDBにアクセスできるのでここに書きました。

WebブラウザからA-VX/RDBにアクセスすることができます。できることはA-VXのRDB/EUFⅡに近いです。

いろいろなデータベースに共通のI/Fでアクセスできるような仕組みになっており、OracleやSQLServerにもODBC経由でアクセスできるようになっています。

これの他にRDBアクセスソフトウェアとPC-RDBサーバ(サーバサイドエディション)が必要です。

A-VX4の頃は、「RDBWAVE(RDB/EUF-Web)」という名前でした。

5.12 NT*A-VX RDB連携ユーティリティ

A-VX上のRDBをWindows上のRDB(Oracle Database、SQLServer)へ自動的にトランスレートします。

基本的に別サーバのRDBではなく、オフコンのWindows側にオープンのRDBをインストールして、それと連動する仕組みです。

A-VX/RDBの表定義を分析して同じ構成のテーブル定義を作ったり、A-VX/RDBのデータをCSV形式ファイルに変換したり、オープンのRDBに追加、更新、削除をしたりできます。

NT*A-VX JOB連携ユーティリティやリモートAPCallの機能と組み合わせて、これらの作業を自動的に行う仕組みを組み込んで、オープン側のRDBをA-VX側から更新できるようにします。

DBレプリケーションなどで代用できるからか、A-VX02辺りで販売終了になったようです。

5.13 PC/OPファイル変換ユーティリティ

A-VX側のファイルとパソコンのファイルをフロッピーディスクを介して変換・転送します。

フロッピーディスクは、MS-DOSフォーマット(Windowsの1.2メガバイトのフロッピーディスクのフォーマット)か、古のPC-9801などのN88-BASICの形式のフロッピーディスクの2種類に対応。文字コードの変換も行います。

#PCCNVというA-VX側で動くユーティリティを使用します。

MS-DOSフォーマットの方はWindowsでも使えたので、2000年過ぎ頃までは使用可能であったが、フロッピーディスク装置自体がオフコンに付かなくなったので、A-VX01時点で販売終了になったようです。

システムメニューの「データ操作支援」「データファイルの複写」で、PC/OPファイル変換ユーティリティのメニュー項目がありますが、A-VX01以降は使えない状態になっています。

5.14 Filvert

A-VXとWindowsのファイルを交互に変換/移行する機能とWindows上でA-VXのデータを編集する機能があります。Windows上で動くソフトウェアです。

ファイルを変換する機能は、Windows上で行います。GUIでマウスでボタンをクリックしたりして変換操作するやり方もあれば、バッチで一括変更するやり方もあります。

WindowsからA-VXのデータを編集する機能は、A-VXのファイルやA-VX/RDBの表に直接アクセスして、レコードを追加したり削除したり、項目の内容を変更したりといったことができます。これらの作業をGUIで行うことができます。

A-VX形式のフロッピーディスク内のファイルをパソコンのフロッピーディスク装置経由でWindowsファイルに変換することや、A-VXのPIF形式のスプールファイルをCSV形式に変換する、といったこともできます。

さらにFilvertは、WindowsのファイルやOracle DatabaseやSQL Server、IFAS RDBといったオープンのデータベースもアクセスすることができ、これらの相互変換やデータを編集することができます。
メインフレームのACOSのファイルや古いパソコンのNTOS、PTOS(N5200シリーズ)といったOSのファイルもWindowsファイルに交互変換することができます。

A-VXのファイルやA-VX/RDBにアクセスするためには、RDB/FILEアクセスキットが必要です。Oracle DatabaseやSQL ServerにアクセスするためにはDBリンクキットが必要です。

NECのファイルメンテナンスキットという製品にA-VXにアクセスする機能を追加した製品のようです。

5.15 VIALAN、VIALAN2

オフコン上のデータをLANシリーズとして活用したり、LANシリーズで作成したデータをオフコン上のデータに変換したり、といったことを行うためのソフト。

LANシリーズとは、昔存在したNEC製のワープロ、表計算ソフト、グラフ作成、簡易的なデータベース・・・などのオフィスソフト群です。オフコンで実行できました。
1980年代~1990年代は幅広くいろいろ展開されていましたが、とっくの昔に販売終了になっています。

なので、このソフトも今ではあまり意味はありません。

そのため、システムメニューのVIALANのメニュー項目も今では意味を持ちません。システムメニュー上にVIALANのメニュー項目があるため、ここに書きました。

6 ジョブ実行関連

Windows上からA-VXのアプリケーションを実行したり、逆にA-VX上からWindows上のアプリケーションを実行したりすることができます。いくつかの種類があります。

なお、A-VXの標準の機能で、A-VX側のアプリケーションから「PC/WSエミュレータを実行しているパソコンのWindowsアプリケーション」を実行することはできます。

6.1 A-VX ジョブ起動ユーティリティ

Windows上からA-VXのアプリケーションを実行するためのユーティリティソフト。例えばWindows上のアイコンをクリックするだけで、A-VXの業務プログラムを起動することができます。

どこからでも実行できるわけではなくて、PC/WSエミュレータをインストール&設定しているパソコン上からのみ実行できます。

流れとしては、「PC/WSエミュレータの起動」→「サーバへの接続」→「A-VX上のジョブの自動起動」→「ジョブ終了後にPC/WSエミュレータも自動終了」という順番で実行されます。

対象のジョブはLM、JS、PMで、これら起動可能。

質問に答えていく形式で、簡単にジョブ起動用のファイルを作ることができます。

6.2 A-VX/APアクセスオブジェクト

以前に説明済みなので、簡単に書くとWindowsアプリケーションからA-VX上のアプリケーションを起動して、データの送受を行うためのオプション製品です。インターフェースはCOMインタフェース。

ジョブ起動ユーティリティとの違いですが、ジョブ起動ユーティリティはPC/WSエミュレータの入ったパソコン上からしか起動できませんが、A-VX/APアクセスオブジェクトはネットワークで繋がっていれば別のサーバから起動することができる。またジョブ起動ユーティリティはA-VX側からWindows側へ終了時の終了コードしか渡せませんが、A-VX/APアクセスオブジェクトはA-VX側とWindows側でデータの送受ができます。

ジョブ起動ユーティリティは簡単にA-VX上のジョブを起動したい人向け、A-VX/APアクセスオブジェクトはガッツリとプログラムで作り込みたい人向けです。。

6.3 リモートAPCallクライアント

A-VXのアプリケーションから他のサーバ(Windowsサーバなど)上のアプリケーション(プログラム、バッチファイル、コマンド、シェル等)を実行し、その結果を取得することのできるオプション製品。

A-VX上のCOBOLのサブルーチンとして提供しているため、それを利用して自分でプログラムを作ることもできるし、LM形式(ユーティリティ)も提供するので、自分でプログラムを作らなくてもそのLMを実行すればA-VX上から別サーバ上のアプリケーションを実行することができます。

A-VX上のアプリケーションと他サーバ(Windowsなど)上のアプリケーションを一連のジョブとして自動実行させることも可能です。

ただしWindows側で実行できるのは、コマンドインターフェースのアプリケーションで、かつキー入力や画面表示を行わないプログラムです。GUIのアプリケーションはダメ、CUIのアプリケーションでもキー入力や画面に何かを表示させるようなものはダメということです。

クライアント・サーバ構成のソフトウェアなので、リモートAPCall(Server Edition)のサーバモジュールといったサーバ製品も必要。

6.4 NT*A-VX JOB連携ユーティリティ

A-VX上からWindows上のアプリケーション(コマンドアプリケーション、バッチファイル)の実行し、Windows上のアプリケーションの実行結果をA-VX側にJRCODEとして返却することのできるオプション製品。

A-VX上のアプリケーションとWindows上のアプリケーションを一連のジョブとして自動実行させることも可能です。

ただしWindows側で実行できるのは、コマンドインターフェースのアプリケーションで、かつキー入力や画面表示を行わないプログラムです。GUIのアプリケーションはダメ、CUIのアプリケーションでもキー入力や画面に何かを表示させるようなものはダメということです。

リモートAPCallとほとんど同じじゃないのという人もいるかもしれませんが、リモートAPCallはソフトがクラサバ形態になっていて別サーバのWindowsアプリケーションを実行できる(オフコンにクライアント製品、サーバ製品両方入れれば、オフコン上のWindowsアプリケーションの実行も可能)、JOB連携ユーティリティの方は、A-VX上から同じオフコン上のWindowsアプリケーションを実行できる、という違いがあります。

7 運用系

7.1 A-VX/UPSシャットダウン連動ユーティリティ

UPS用の制御ソフトウェア(PowerChute Buslness Edition)とA-VX OSを連動するためのユーティリティ。

標準でUPSが付いていないモデルにUPSを付けるときに必要。たいていのモデルは最初からUPSが付いているので不要。一番安価なモデルにはUPSが付いていないことがあるので、それ用のユーティリティ。

7.2 A-VX プログラム配布支援ソフトウェア

A-VXのJSL、PML、LMLから複数のメンバを一括して抽出し、配信ファイルとしてインターネットを使用して複数の拠点に一括配信できます。

受信サーバ側と配信サーバ側の両方にこのソフトウェアが必要。Windows側で動かすソフトウェア

7.3 A-VX統合管理ツール(A-VX資産管理支援キット)

他で既に説明済みなので、簡単に説明します。A-VXをWindows上から統合的に管理するツールです。

最初は「A-VX資産管理支援キット」というものがあり、それに数々の機能が追加されて「A-VX統合管理ツール」となりました。

8 印刷関係

特にA-VXのオプション製品という訳ではないのですが、よく使われるものでNEC製品のものをあげておきます。

8.1 Printview

印刷データをPrintviewが受け取り、電子データ化(Printview文書、PDF文書化)することができます。

Printview文書形式の場合は、文書にパスワード付加をしたり、マーキング機能、付箋機能、検索、CSV化などができます。

配布キーをもとに自動分配して電子メールで自動配信したり、FAXに自動配信(送信先を自動分類)したりもできます。ブラウザで参照できるようにもできます。

いろいろなオプション製品があります。

8.2 BizReporting(A-VX版)
   VISUALFORMS for BizReporting(A-VX版)

A-VXから出力する印刷帳票を加工して、グラフィカルな帳票にしたり、帳票に内容を追加したりできるソフトウェア。

A-VXは基本キャラクタ印字なので、文字ぐらいしか印刷しません。

A-VXシステムからのキャラクタベースの印刷出力データを受信し、Windows側でXML化及び各種帳票加工処理を行い、Windows接続プリンタでの印刷やWebコンテンツとして出力できます。

A-VXのプログラムを書き換えるのではなく、出力される印刷データを横取りして加工をかけるのがミソです。

VISUALFORMSの設計ツールを使ってBizReportingで使用する帳票デザインや動作定義を行います。例えばレイアウト変更したり、文字サイズを変更したり、印影や画像を挿入したり、バーコードやQRコードを挿入したり、加工した印刷データ(XMLファイル)をカラー印刷したり、ブラウザで見たりもできるようになります。
ODBCで接続してOracleなどからデータを引用して帳票に追加することも可能だし(A-VXのデータとOracleのデータを1つの帳票で組み合わせて出力とかもできる)、

VISUALFORMSの移行ツールで、#FORMやA-VX FORMS2で作った帳票デザインを移行可能です。

8.3 PrintBridge

従来のオフコン用プリンタと同じようにWindows系のプリンタに印刷できるようにするソフト。

従来互換を実現するためのソフト

特定のハードウェアと特定のプリンタの組み合わせが必要なので、これを入れれば何でも同じように印刷できるようになるという訳ではない。

8.4 KSPプリンタ支援ソフトウェア

従来のオフコン用プリンタと同じようにWindows系のプリンタに印刷できるようにするソフト。

従来互換を実現するためのソフト

特定のハードウェアと特定のプリンタの組み合わせが必要なので、これを入れれば何でも同じように印刷できるようになるという訳ではない。

9 開発環境

言語関係は別のところで説明します。

9.1 A-VXエディット

Windowsのメモ帳や市販やフリーソフトのテキストエディタで、A-VXのCOBOLソースやジョブストリーム、パラメータなどを編集することができるソフト。

A-VX4頃に発売されたが、あまり売れなかったのか、A-VX01の頃には販売終了していました。

9.2 FORMS2

フォームオーバーレイを作成するためのオプション製品です。

#FORMの機能強化版です。

9.3 MIEDIT、MIEDITTOOL

分散型フルスクリーンエディタ。

A-VXの標準のテキストエディタ:#TEDITが行単位の編集方式に対して、MIEDITは今一般的なフルスクリーンで編集できるエディタです。かなり高性能なテキストエディタで今でも十分使えるぐらい機能豊富です。

オフコン側にMIEDIT、端末側にMIEDITTOOLをインストールするクラサバ形態です。MIEDITTOOLをインストールできるのはオフコン専用端末でパソコンには入れられないです。
A-VX01あたりまでは販売していましたが、PC/WSエミュレータでは使えないのでそのまま販売終了になったようです。

10 その他

10.1 A-VX 仮想FDドライブ(VFDD)

仮想フロッピーディスクをハードディスク上で作って、それをオフコンで使うためのオプション製品。

フロッピーディスクのデータをファイルイメージにします。このファイルをFDUxxxの仮想フロッピーディスク装置にマウントして、A-VXからは普通のフロッピーディスクとしてアクセスします。

A-VX01形式のフロッピーディスクイメージと互換性があり、そのデータをハードディスクにコピーして使用することも可能。拡張子は「.FIM」だが、A-VX01形式の拡張子のないイメージでも問題なしでそのまま使えます。

FIM形式にすると、フロッピーディスクイメージに所有者やコメントを入れたり、パスワード設定することもできるようになります。

A-VX標準のFDイメージマウント/アンマウントツール」の機能拡張版と考えていいと思います。A-VX02 R2.0以降で使えるようです。

10.2 WSエミュレータ再接続キット

一時的な回線切断が発生しても、回線回復後にPC/WSエミュレータの接続を切断前に戻してジョブを継続できるようにするためのオプション製品です。

10.3 二重化システム支援パッケージ

稼働系/待機系の2系統のオフコンシステムを用意して、稼働系のオフコンシステムが何らかの障害が発生した場合に、待機系に切り換えて業務を継続させるシステムにするための仕組み。

はるか昔のシステム7200シリーズでは、専用のハードウェア&ソフトウェアが用意されていました。

Express5800/600シリーズでは、CLUSTERPROという汎用的な製品を利用する形になっています。二重化システム支援パッケージはCLUSTERPROで二重化システムを実現するときのA-VXのオプション製品です。二重化システムを実現するためのハードウェアもいろいろと必要です。

10.4 XMLWAREシリーズ

XMLデータを利用して様々なシステムとのデータ交換を構築するための製品群。

A-VX基幹業務とXMLを利用したシステムとの連携を行う実行環境の「XMLWARE/Gateway」、開発環境の「XMLWARE/Designer」などで構成。

「XMLWARE/Converter」にXMLデータとA-VXデータ(A-VX/RDB、SQL、REL)との相互変換を行うコンバータがありました。

A-VX4頃のカタログに載っていました。詳細は不明。