ユーザメニュー
- 1 ユーザメニュー
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システムメニューは、A−VXの運用・保守用のメニューでした。これはシステムで最初に用意されており、ユーザが自由に変更はできません。
これとは別に、ユーザが自由に作成できるユーザメニューというものが用意されています。
ユーザメニューに業務アプリケーションなど普段の業務に使用するアプリケーション、ユーティリティなどを登録します。
そして通常はこのユーザメニューを表示して業務を行うことになります。(システムメニューは運用・保守専用のメニューなので、通常は表示させません。)常にこのユーザメニューを表示する方法としては、初期プログラムに登録するなどといった方法があります。
- 2 ユーザメニューの表示方法
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ユーザメニューの表示方法は2種類あります。
一つはRUNコマンドで実行する方法です。
例えば、RUNコマンド入力行で、表示したいユーザメニューのパラメータを実行すると、
ユーザメニューが表示されます。
もう一つはシステムメニューから表示する方法です。
システムメニューから
アクションバーの「G/グループ」に移動して
プルダウンメニュー内にユーザメニュー一覧が表示されるので、その中から目的のユーザメニューを選びます。
ユーザメニュー間でも移動できます。
- 2 ユーザメニューを作ってみる
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参考例として、簡単なユーザメニューを作ってみます。
作成の手順としては、
1.メニュー画面全体の情報の入力
2.メニューの各項目の情報の入力
となります。
- メニュー画面全体の情報の入力
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メニュー画面の状態で[PF10]キーを押します。(パソコン端末の場合は、キー設定を変更していなければ[SHIFT]+[F9]を押します。)
すると「P/プログラム」の部分が反転(カーソルが移動する)します。
「P/プログラム」の部分が反転した状態で[→]キーを押すと、カーソルが隣の「G/グループ」に移動します。
この状態で[ENTER]キーを押します。
下の画面のようなプルダウンメニューが表示されます。
新しくメニューを作るので「A/追加」を選択します。具体的にはカーソルを「A/追加」に移動して[ENTER]キーを押します。
グループの追加のサブウインドウが表示されます。
グループ名に「SAMENU」、グループタイトルに「サンプルメニュー」と入力しました。
- メニューの各項目の情報の入力
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「サンプルメニュー」グループの画面になります。
まだ1個もメニュー項目を入力していないので、画面は真っ白の状態です。
この「サンプルメニュー」グループの状態で[PF10]キーを押します。(パソコン端末の場合は、キー設定を変更していなければ[SHIFT]+[F9]を押します。)
「P/プログラム」の部分が反転した状態で[ENTER]キーを押すとプルダウンメニューが表示されます。
ここで「A/追加」を選択します。具体的にはカーソルを「A/追加」に移動して[ENTER]キーを押します。
プログラムの追加のサブウインドウが表示されます。
ジョブ名に「#ABC」、ジョブタイトルに「#ABCを起動する」と入力します。
オプションは入力する必要がなければ「2.指定しない」でよいのですが、今回は「1.指定する」を選択してみます。
プログラムの追加(オプション指定)のサブウインドウが表示されました。
ここで必要なオプションを選んで入力します。
必要なオプションを全て入力したら、「確定」を選択して、[ENTER]キーを押します。
プログラムの追加やオプション指定のサブウインドウで、「確定」ではなく「繰返」を選択すると、2行目以降のメニュー項目を入力することになります。
- メニューを表示する
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メニューができました。さっそくメニューを実行してみましょう。
コマンド行で「SAMENU,DEV=MSD;」と入力して[ENTER]キーを押します。
メニュー画面が表示されました。
メニュー画面の状態で[PF10]キーを押し、下のような画面すると、登録しているメニューの一覧が表示されるので、その中から選択することも可能です。
コマンド行で毎回「SAMENU,DEV=・・・」と入力するのは面倒なので、初期プログラムとして登録しておきましょう。メニューを初期プログラムとして登録すれば、操作開始(A−VXに接続)したときに自動的にメニューを表示するようになります。
マルチカンパニ機能を利用しており、グローバルなSYS@PMLとローカルなSYS@PMLの2種類がディスク上にある場合は、ローカルなSYS@PMLの方にメニューは保存されます。
- 3 ユーザメニューとオペレータ(ユーザ)
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A−VXは、「ユーザメニューに業務アプリケーションなどを登録して、メニューから業務を選択して実行する」、という形にするのが一般的です。ユーザメニューが常に画面に表示されているようにします。業務プログラムが終了すると再びユーザメニューに戻ってくるようにします。
そのために、ユーザメニューを初期プログラムとして登録して、ユーザが端末をオフコンに接続すると、すぐにそのユーザ用のユーザメニューを表示するようにします。
OCF機能を利用すると、オペレータ(ユーザ)毎に別々の初期プログラムを登録できます。つまりユーザ毎に表示するユーザメニューを変えることができます。
オペレータ=個人とした場合は、Aさんが端末で接続するとAさん用のユーザメニュー、Bさんが端末で接続するとBさん用のユーザメニュー、というように表示するユーザメニューを変えることができます。
オペレータ=部課とした場合は、経理部で端末を接続すると経理部用のユーザメニュー、人事部で端末を接続すると人事部用のユーザメニュー、というようにもできます。