システムメニューと新システム体系ユーティリティ
- 1 システムメニュー
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A-VXは、ハードディスクのファイルの一覧表示をしたり、ファイルを作成/削除/変更したり、オペレータに権限を付与/削除したり、ハードディスクを初期化したり、テキストエディタやコンパイラ、リンカ、ソート、ファイル転送、メニュー、そういったことができるシステム付属のプログラム群のことをユーティリティと呼んでいます。
Windowsでは、dirとかcd、mkdir、copy、del、sort・・・といろいろコマンドがありますが、それとほぼ同等のものです。そして、新システム体系ユーティリティでは、いままでいろいろあったユーティリティ群を整理し、それらのユーティリティをシステムメニューから呼び出すことができるようになっています。
いろいろなユーティリティを整理して、用途によって8つのグループに分けています。
- データ操作支援
- システム運用管理支援
- 媒体管理支援
- プログラム開発支援
- 仕様ライブラリ支援
- スプール
- 分散運用支援
- エンドユーザファシリティ
ほぼすべての操作はこのシステムメニューから行えるようになっています。
- 1.1 データ操作支援
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主にユーザデータファイルに対する作業を行うためのユーティリティが集まっています。
対象となる主なデータファイルは順編成ファイル、相対編成ファイル、索引順編成ファイル、複数索引順編成ファイル(データ、キー)です。機能名 概要 A/領域 データファイルの領域の保守を行います
データファイルを作成/削除/属性変更/ファイルサイズ縮小/ファイルサイズ拡張/ファイル領域追加といったことができますG/表示 データファイルの情報を画面上に表示します
データファイルの内容をすべて画面に表示、データファイルの登録詳細情報を画面に表示、指定された範囲のデータファイルの内容(ダンプ)を画面に表示、更新前/更新後ジャーナルファイルの情報を画面に表示などができますP/印刷データ ファイルの内容を印刷します
データファイルの内容をすべて印刷、データファイルの登録詳細情報を印刷、日本語を含むデータファイルの内容(ダンプ)を印刷、指定された範囲のデータファイルの内容(ダンプ)を印刷、イメージファイルの登録情報を印刷、更新前/更新後ジャーナルファイルの情報を印刷などができますC/複写データ ファイルを別のデータファイルに複写します
データファイルの複写、日本語項目のコード変換を行いながらデータファイルの複写、A-VX固有の形式にファイルとVIA形式のファイル間でデータの複写(変換)、A-VX固有の形式のファイルとパソコン:PC9801シリーズ上のファイル間とのデータ複写(変換)ができます
※変換対象のパソコンはPC9801で、フロッピーディスクを介する方法で複写します。古いユーティリティです。パソコンとのファイル変換のユーティリティは別にあります。V/照合 二つのデータファイルの内容を比較し、等しいかどうかを確認します H/再編成 データファイルの再編成を行います I/初期化 データファイルを初期化します R/復旧 未クローズ状態となったファイルを復旧したり、退避用ファイルへの退避や復旧を行います E/編集 データファイルの編集を行います S/分類 データファイルを分類(ソート)します K/キー生成 複数索引順編成ファイルの既存のデータファイル上のレコードから必要な情報を抜き出し、索引用キーファイルを生成します M/併合 二つ以上のデータファイルを一つのデータファイルに併合します ここで作ったり削除したり/再編成できるのは、データファイルであることに注意してください。
システムファイルやシステム用として使用するファイルは「システム運用管理支援」の「システムファイル管理」で、ライブラリファイル(待機編成ファイルのうちユーザが使用するもの)は「プログラム開発支援」の「ライブラリ」で行います。
ライブラリファイルの再編成も「プログラム開発支援」の「ライブラリ」で行います。 - 1.2 システム運用管理支援
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主にシステムの運用保守を行うユーティリティが集まっています。
システム運用管理支援の画面
A-VX/NET管理の画面
機能名 概要 システムファイル管理 システムファイル、ユーザファイルの保守を行います
システムファイル/ユーザファイルの領域の保守、システムスプールファイル/ユーザスプールファイルの復旧などができますA-VX/NET管理 A-VX/NET情報の画面表示や印刷、A-VX/NET情報の新規登録/削除/変更を行います セキュリティ管理 OCF機能に関する情報の登録、削除、修正、表示/印刷、一覧表の表示/印刷を行います メッセージファイル管理 メッセージレコードの登録、置換、複写、削除、修正、印字を行います 単語/文節辞書ファイル管理 単語辞書ファイル、文節辞書ファイルに、ユーザ登録単語の登録、修正、削除、印字、抽出を行います 索引定数辞書ファイル管理 索引定数の登録、置換、複写、修正、削除、印字を行います 文字パターン保守 ユーザ定義文字の更新、削除、登録簿作成、退避、復帰、定義を行います - 1.3 媒体管理支援
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ボリューム単位の保守を行います。
ハードディスクのボリューム(MSDxxx)の情報を画面に表示したり、印刷したり、別のボリュームにコピーしたり、初期化したりするユーティリティが集まっています。機能名 概要 G/表示 ボリュームの内容や管理情報を画面に表示します P/印刷 ボリュームの内容や管理情報を印刷します H/再編成 磁気ディスク上の空き領域をまとめます K/カタログ ボリュームカタログに登録されているファイル管理情報を更新します C/複写 ボリューム単位の複写を行います V/照合 ボリューム単位の照合を行います I/初期化 ボリュームの初期化を行います R/復旧 障害が発生したボリュームを使用可能な状態に戻します B/バックアップ ファイル及びボリュームのバックアップを行います N/属性変更 ボリュームの管理情報を変更します E/DB-エンジン DBエンジン領域の保守を行います - 1.4 プログラム開発支援
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COBOLプログラムを開発するときに使用するユーティリティ、アプリケーションとライブラリファイルを保守するためのユーティリティが集まっています。
機能名 概要 K/開発 プログラムの開発を行います
COBOLプログラムをコンパイル、リンクする、テキストエディタ(#TEDIT)やマイエディットを使用するときに使いますT/テキスト COBOLプログラムを含む原始プログラムの保守を一括して行います
原始プログラムの印刷などの作業を行いますI/情報管理 プログラム開発における各種の情報を管理します
ライブラリファイルの一覧を表示、印刷したり、ロードモジュールの詳細情報を表示、印刷します。ファイルのメンバ説明文を入力・編集しますM/メンバ ライブラリファイルのメンバ単位の保守を行います
ライブラリファイルのメンバの追加/削除/複写/移動/属性変更/抽出などを行いますL/ライブラリ ライブラリファイルの領域の保守を行います
ライブラリファイルの作成/削除/属性変更/初期化/再編成/領域拡張などを行います開発のメニューにマイエディットという名前がありますが、マイエディットは別売りの製品なので、インストールしていないと使えません。なおマイエディットはNEC製の複数の開発者がリモートで共同作業する用のエディタです。#TEDITの上位互換的なものです。
- 1.5 仕様ライブラリ支援
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データディクショナリファイルに対する処理を行うユーティリティを集めています。というかデータディクショナリ保守ユーティリティ(#DDM)そのものです。
機能名 概要 表定義保守 データベース:A-VX/RDBの基本表、仮想表の作成/削除/属性変更/印刷などを行います。 レコード定義保守 レコード定義に関する作業を行います - 1.6 スプール
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スプールファイルに対する処理を行うユーティリティを集めています。スプールコマンドプログラム(#SPOOL)です。
機能名 概要 スプール スプールファイルに対する印刷要求/印刷キャンセル/属性変更/PIF複写/スプール詳細表示/スプール内容表示/ライタ(#SWRIT)操作/スプール転送/スプールファイル保守などを行います - 1.7 分散運用支援
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分散処理システムで、システム間のデータファイル、プログラムファイル、ボリュームの集配信と障害発生時の保守などを行うユーティリティ、アプリケーションを集めています。別売りの製品をインストールしないと使えない項目です。
機能名 概要 データ 主にBFTを使ったデータファイルの集配信を行います プログラム 主にBFTを使ったプログラムの集配信を行います ボリューム BFTを使ったフロッピーディスクのボリュームの集配信を行います 障害解析 分散処理システムで障害時の解析、復旧を行います 環境 分散処理システムの環境設定を行います ファイル転送 ファイル転送(#FTCNV)ユーティリティを使って、ファイル転送を行います ここは別売り製品のBFT(バッチファイル転送)やファイル転送(#FTCNV)ユーティリティをインストールしないと使えません。
- 1.8 エンドユーザファシリティ
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エンドユーザ言語SMARTⅡEXとデータベース検索ファシリティRDB/EUFⅡを起動します。別売りの製品をインストールしないと使えない項目です。
機能名 概要 SMARTⅡEX SMARTⅡEXを実行します RDB/EUFⅡ RDB/EUFⅡを実行します SMARTⅡEXやRDB/EUFⅡをインストールしている必要があります。
- 2 操作登録
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いちいちGUIで操作するのは面倒です。行った操作を記録して、バッチ(パラメータ)にすることができます。一度パラメータにすれば、そのパラメータを実行することによって、何回も同じ操作を自動実行できるようになります。
アクションバーの右側に「J/操作登録」という項目があります。これを使用します。
まず操作する前に「J/操作登録」を選択し、これから行う操作を保存するパラメータ名やハードディスクの場所を指定します。
そうしたら、その後はバッチにしたい操作を順次行うだけです。例えばハードディスクの一覧を表示するバッチを作りたいならば、システムメニューから順次その操作を実際に行っていきます。
「Q/終了」を選択すると、自動的に操作の記録を終了します。同じ操作を行いたい場合は、RUNコマンド入力行でパラメータ名を指定して実行します。
パラメータをユーザメニューに登録することもできます。ユーザメニューに登録すれば、メニューから選択するだけで実行できるようになります。
- 3 操作例(順編成ファイルの作成)
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どんな風に使うか一つ操作してみます。新システム体系ユーティリティを使って順編成ファイルを作ってみます。
- 2.1 順編成ファイルを作る
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まずシステムメニューを表示します。
「01 データ操作支援」を選択します。
「データ操作支援」の画面になります。
「A/領域」の「S/登録」を選択します。
すると「領域登録機能」の画面になります。
最初にファイル名を入力するために、「1.登録ファイル」を選択します。
「1.登録ファイル」の画面になります。
どの装置にファイルを作るかと、作成するファイルの名前を入力します。
ハードディスクに作成するには「MSD」+数字3桁、フロッピーディスクに作成するには「FDU」+数字3桁で入力します。
今回は、装置は「FDU000」、ファイル名は「DATA01」と入力しました。
全部入力したら「確定」します。
最初の「データ操作支援」の画面に戻ります。
次に「2.ファイル編成」を選択します。
「ファイル編成」の画面になります。ここで作成したいファイルの編成を選択します。今回は順編成にします。(最初から選択されているはずです。)
選択したら「確定」します。
最初のデータ操作支援」の画面に戻るので、次は「3.ファイル情報」を選択します。
すると「ファイル情報」の画面になります。
今回の例では、以下のように入力しました。
全部入力したら「確定」します。
最後に「4.領域サイズ」の入力を行います。
サイズはセクタ単位で50セクタ分にします。領域開始位置はシステムにお任せすることにします。
全部入力したら「確定」します。
最初の「データ操作支援」の画面に戻ります。
全部の入力が終わっていれば、以下のような画面になっているはずです。
全てに問題が無ければ、いよいよ作成します。
以下の画面の状態で、「PF10キー」(PCのキーボードの場合、「SHIFT」+「F10」)を押してから「X/実行」を選択するか、「実行/送信」(PCのキーボードの場合、「F10」)を押すか、どちらかの操作行います。
順編成のファイルが作成されます。
終了すると最初の画面に戻ります。「PF9」(PCのキーの場合、「F9」)を複数回押してシステムメニューに戻ります。
- 2.2 順編成ファイルができたか確認してみる
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「03 媒体管理支援」を選択します。
「媒体管理支援」の画面になります。
「G/表示」を選択します。
するとメニューが出るので、「U/使用情報」を選びます。
「使用情報表示機能」画面になります。
最初は、ファイルの一覧表示をする装置がハードディスクの0番「MSD000」になっています。
変更する場合は「1.表示対象装置」のところで「ENTERキー」を押します。
ここで情報を見たい装置名を入力します。 今回の例では、フロッピーディスク装置(FDU000)に入っているフロッピーディスクのをファイル一覧を見るので、装置のところに「FDU000」と入力します。
入力したら、「確定」にカーソルを移動して、「ENTERキー」を押します。
最初の画面になりましたが、表示対象装置が「FDU000」に変わっています。
装置を指定したので、後は実行するだけです。実行する方法は次の2種類あります。
ここで「実行キー」(PCのキーボードの場合「F10」)を押すか、「PF10キー」(「SHIFT」+「F10」)を押してカーソルを「X/実行」に移動して「ENTERキー」を押します。
フロッピーディスク装置「FDU000」に入っているフロッピーディスクのファイルの一覧を見ることができます。
以下の画面を見ると「DATA01」というサイズは50セクタの順編成ファイル(DATA/SEQ)が1個だけ入っていることがわかります。
この例では1ファイルだけでしたが、たくさんのファイルがあり1画面に収まらない場合は、複数の画面に渡って表示されます。
全てのファイルの詳細情報を見るか、途中で終了させた場合は、この画面になるので、「PF9」(PCのキーの場合、「F9」)を複数回押してシステムメニューに戻ります。
- 4 いろいろな操作例
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私が以前、操作例をいくつかこのサイトに載せました。下にリンクを示します。