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自動運転機能

1 自動運転機能とは

自動運転機能を使用することによって、指定した時間に指定したジョブを実行することができます。
(WindowsのタスクスケジューラやATコマンドのような機能です。)

毎日ジョブを実行、とか、毎週月曜日に実行、とか、毎月実行、とか、特定の日時xx日xx時xx分に実行、とか、特定の日、時間にジョブを実行することができます。

2 自動運転機能と新自動運転機能

A−VX01 R5.0に自動運転機能が一新され、従来のA−VX側のユーティリティを使用してするものから、Windows上で動作するGUI形式のアプリケーションを使用するものに変更になりました。
従来互換として今までの自動運転機能も使用できるようになっています。

NECのマニュアルには従来の自動運転機能を「自動運転機能」、新しい自動運転機能を「新自動運転機能」と書いて区別しています。ここの説明でも基本的にはそうしますが、わかりにくい場合は従来の自動運転機能、新自動運転機能と書きます。

NECのマニュアルには混在すると管理や運用が煩雑になるので推奨しないと書いてありますが、やろうと思えば従来の自動運転機能と新自動運転機能の混在も可能です。今までの設定はそのまま従来の自動運転機能に残しておいてそちらで自動実行させて、今後新規に設定する場合は新自動運転機能の方で設定する、みたいな使い方もできます。

下の表は、NECのマニュアルからそのまま引用しています。新自動運転機能と自動運転機能を比較した表です。

新自動運転機能と自動運転機能の比較
新自動運転機能自動運転機能
管理機能自動運転管理ユーティリティ
(Windows上で動作)
自動運転環境設定プログラム:#AJOBM
(A-VX上で動作)
制御機能自動運転サービス
(Windows上で動作)
自動運転制御プログラム:#AJOBC
(A-VX上で動作)
登録可能ジョブ数最大3000件最大8000件
(曜日/日付指定 100件)
指定可能項目ジョブ名(JS、PM、LM)、OCF情報、起動ワークステーション、装置名、ファイル名、備考ジョブ名(JS、PM、LM)、OCF情報
起動パターン
バリエーション
曜日指定(複数曜日)、日付指定、毎年、毎月、毎日、A-VX起動毎曜日指定(曜日別)、特定日付、A-VX起動毎、日付変更時
ジョブ起動結果コード/メッセージで表示コードで表示
起動結果表示数最大3000件(最新)最大200件
印刷機能なし(CSV形式で出力し、他のアプリケーション利用での印刷)あり
並べ替え表示機能ありなし
データ移行#AJOBMで作成済みのスケジュールファイルの取り込み可能なし
ファイルスケジュールファイル、結果登録ファイル
(Windows側に作成)
スケジュールファイル(曜日別、日付指定)、結果登録ファイル
(A-VX側に作成)
事前設定不要IJCSI機能の設定必要、システム初期プログラムへ#AJOBCの登録

[システム管理説明書(2012年1月版)−4.6.1 新自動運転機能の概要]より

3 (従来の)自動運転機能

A−VX01 R4.5以前のOSはこの従来の自動運転機能しかありませんでした。A−VX01 R5.0以降も従来互換として用意されており、今まで通り使用することもできます。

自動運転制御プログラム(#AJOBC)と自動運転環境設定プログラム(#AJOBM)という2つのユーティリティを使用します。自動運転制御プログラムはシステム初期プログラムに設定してシステムに常駐させ、自動運転環境プログラムで何日の何時何分にどのジョブを起動したいのかを設定します。

自動運転制御プログラムの方は、UNIXのデーモンやWindowsのサービスのように、システムに常駐させるユーティリティで、ジョブの起動を担当しています。
たぶん「Aという名前のジョブを16:00になったら起動してね」と#AJOBM側で設定したら、この自動運転制御プログラムがずっと時間を見ていて、16:00になったら「よし!」とAジョブを起動するような仕組みになっているのだと思います。

下の画面は、自動運転環境設定プログラムの設定画面の一例です。このような画面で起動する日時やジョブ名などを設定していきます。

それぞれのユーティリティの説明しています。

自動運転制御プログラム(#AJOBC) 自動運転環境設定プログラム(#AJOBM)

4 新自動運転機能

何度も書いた通り、A−VX01 R5.0以降の機能です。

自動運転サービスと自動運転管理ユーティリティを使用します。自動運転サービスがWindowsのサービスとしてシステムに常駐し、自動運転管理ユーティリティで何日の何時何分にどのジョブを起動したいのかを設定します。(A−VX側の#AJOBMは常駐する必要はありません。)

何といってもWindows上で動くためGUIで扱いやすいのが特徴です。その上、登録ジョブ数や起動パターンのバリエーションなどが大きく増えています。
4.1 A-VX 自動運転管理ユーティリティ

起動方法や日時、起動するジョブ名などをグラフィカルに設定することができます。

ジョブの実行結果を表示することもできます。

自動運転情報をCSV形式のファイルとして出力したり、インポート/エクスポートしたりといったこともできます。

使い方はそんなに難しくないので、すぐわかると思います。

4.2 A-VX 自動運転サービス

普通のWindowsのサービスです。
コントロールパネルのサービスで、サービス表示名:A-VX Job Scheduler、サービス名:avxjobcを探すとすぐ見つかると思います。

通常はWindowsの起動時にサービスも自動的に開始されるので、何もしなくてよいです。