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UPS機能

1 UPS機能とは

UPS(無停電電源装置)は停電や入力電源異常(瞬電とか)が発生した場合に、一定時間安定した電力を供給し続けるものです。

NECのオフコンにはUPS機能や自動電源制御機能といった機能がありますが、どんなUPSでも良いわけではなく、古くはAPCU-II/APCU-III/AOSPや今のAPCUやインテリジェントUPS(I−UPS)といったNECのオフコン専用のUPSが必要です。

これらのUPSは単にバッテリーが付いているというだけではなく、A−VXや自動電源制御ユーティリティと連動して、自動的にシステムの起動/シャットダウンやシステム初期プログラムの起動、電源異常発生時の利用者への通知やシャットダウン、A−VXの拡張コマンドからのUPS状態表示なども行うことができます。(”インテリジェント”UPSですから)

UPS機能は以下です。

  • 電力共有状態に異常が発生した場合、利用者へ通知する機能
  • 指定された時間内に停電が復旧しない場合、またはUPSのバッテリーが充電不足状態で停電が発生した場合にサーバをシャットダウンし電源を切断する機能
  • UPS機能の制御を行うソフトウェア内で異常が発生した場合、または停電/UPSローバッテリー以外の事象でUPSが異常状態になった場合、A−VXをシャットダウンする機能

UPSを利用する機能は他に自動電源制御機能がありますが、それは別に説明しています。

I−UPSの状態を表示したり、UPSの設定を表示/変更する場合は、UPSControllerマネージャと呼ばれるGUIのユーティリティを使います。A−VX側のユーティリティではなく、Widows側で動くユーティリティです。

A−VX側でUPSの状態を確認することもできます。拡張システムコマンドのUPS状態表示です。

2 UPS機能について

NECのマニュアルにはそれぞれの機能について電源の電圧チャートを書いて詳しく書いていたり、UPSControllerマネージャの機能や設定方法について詳しく書いてありますが、私はこの内容に何か追加する情報はありません。

私がUPS機能で知っているのは、

  • I−UPSは瞬電や過電圧などのような一時的な電圧異常であったときや停電であってもせいぜい数分程度、それを超える時間の停電の場合はシステムを安全に終了させてサーバの電源を切るためのもので、長時間電源を供給するものではない、I−UPSの電源供給時間は満充電で十数分程度。その間にジョブを終了させてシャットダウンさせる必要があるということ。
  • オフコンの普及用として最下位モデルが用意されたりすると、そのモデルはI−UPSなどが付かないため、UPS機能や自動電源制御機能が使用できないこと。
  • 手動でオフコンの電源を入れたり切ったりする場合はI−UPSのスイッチをLOCALにしておかなければならないが、それをAUTOに戻すのを忘れると自動電源投入や自動電源切断ができないこと

ぐらいです。