他OSとの比較
- 1 A−VXとUNIX/Windowsの比較
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A−VXは、OSです。もともとA−VXはサーバ系のOSとして作られているので、結構UNIXと良く似たところがあります。
UNIXがログオンで始まってログオフで終了するように、A−VXも操作開始で始まって操作終了で終了となります。UNIXが一般ユーザが電源を切ることができないのと同じで、A−VXも管理者権限のユーザのみが電源を切ることができます。
UNIXは基本はコマンド入力するだけのコンソールモードです。でもおそらくコンソールモードはサーバ管理のときに使うだけで、実際にはX Window SystemなどのGUIの画面になっていることが多いのではないでしょうか。
A−VXの基本の画面も、RUNコマンド行が1行あるだけのシンプルな画面です。しかしこの画面になっていることはほとんどないと思います。たいていの場合は、操作開始を行うとメニュー画面となるか業務プログラムが起動するような仕組みになっているはずです。UNIXの場合、ログインすると(自動的にGUI環境にならなければ)プロンプトが出て、コマンドが入力できるようになります。一方A−VXは、(自動的にメニューや業務プログラムが起動していなければ)RUNコマンド行が出て、RUNコマンドが入力できるようになります。
UNIXはマルチユーザ、マルチジョブのOSですが、A−VXも同様です。複数の端末から複数のユーザが複数のジョブを投入することができます。
以上よく似た部分をいくつか挙げてみましたが、今度は違う部分も書いてみます。
ファイルの管理はかなり違います。UNIXやWindowsはファイルを保存する時点で必要なサイズだけファイル領域が確保されますが、A−VXでは事前に必要なサイズ以上のファイル領域を確保あるいは予約しておかなければなりません。またA−VXのファイルはレコード長が固定です。A−VXにはフォルダによる階層構造がありません。
バッチ処理に使用するコマンドも違います。
- 2 A−VXのファミリ
Windowsのサーバが複数のファミリで構成されているように、A−VXにも通常版の他に超大規模システム用の「A−VX01+拡張形式ファイルキット」があります。
また通常版同士でもモデルによって若干異なり、例えばスタンドアロンモデルと呼ばれる下位モデルはWindowsとの連携機能などが一部省略されています。(だからスタンドアロンモデルと呼ばれている。)
おおむね以下の構成となります。
A−VX01+拡張形式ファイルキット 超大規模用途 通常版のA−VX01(スタンドアロンモデル以外用) 普通用途 通常版のA−VX01(スタンドアロンモデル用) 普通用途だが、高度な機能は一部省略