順編成ファイルの定義(作成)
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A−VXで順編成ファイルの定義(作成)を行うにはいくつかの手段がありますが、ここでは旧システム体系ユーティリティの1つであるアロケータ#ALLOCを使った方法を説明します。
フロッピーディスク上に「DATA01」という名前の順編成ファイルを作ってみます。ファイル名 DATA01 ファイル形式 順編成 レコード長 256バイト ブロック化係数 1レコード/ブロック 領域サイズ 50セクタ -
RUNコマンド入力行で、「#ALLOC;」と入力して「ENTERキー」を押します。
アロケータ#ALLOCが起動されました。
実行したい機能を選びます。今回は順編成ファイルの領域を確保するので、「0.ALLOCATE」を選択します。
「0」と番号を入力するか、「ALL」「ALLOCATE」と文字列を入力します。
どの装置にファイルを作成するかを入力します。ボリューム名(省略可)と装置名と所有者名(省略可)を入れます。
この例では、ボリューム名(VOL)に「ABCDEF」、装置名(DEV)に「FDU000」、所有者名(NAM)は入力を省略しています。
ちなみにボリューム名や所有者名を入力した場合、FDU000に入っているフロッピーディスクに登録されているボリューム名や所有者名と比較が行われ、違っていた場合はエラーとなります。入力を省略した場合は、チェックがされません。
領域確保(作成)するファイルの名前を入力します。
今回は、ファイル名(FIL)には「DATA01」と入力します。
領域確保(作成)するファイルの属性を入力します。
ファイルタイプ(TYP)はデータファイル(DATA)、ファイル編成(ORG)は順編成(SEQ)にします。
領域の開始アドレス(LOC)は、システムに任せるので、何も入力せずに「ENTERキー」を押します。すると仮に「00000000」と入力されます。こうすると領域確保時にシステムが開始アドレスを決めてくれます。
作成するファイルの属性を入力する続きです。
領域の大きさの単位(UOA)はセクタ数(SECTOR)、レコードサイズ(REC)は256バイト、ブロック化係数(BLF)は1、ファイルサイズ(SIZ)は50セクタにします。
後はほとんど指定する必要はありません。何も入力せずに「ENTERキー」を押すと自動的に適切な値が入力されます。
PRNパラメータで出力するプリンタ名の入力を要求されますが、次のLSTパラメータで「NO」と入力すると出力されません。ファイルを作成するたびにプリントアウトするのも紙の無駄なので、普通は「NO」になると思います。もちろん「YES」や「ALL」と入力すると印刷されますので、結果を紙などに残したい場合はそのように指定してください。
全てのパラメータを入力すると「ファイルの領域確保」が行われます。
おそらく一瞬のうちに終了し、以下のような最初の画面に戻ります。
もし引き続いて別のファイルを作成したいのならば、同じ作業を繰り返します。これでアロケータ(#ALLOC)を終了したいのならば、「6.END」を選択します。
従来との互換として用意されているユーティリティで、今後は同じ機能を持つ(より高機能な)簡易操作ユーティリティ(#ABC)を使う必要があるようです。