削除したファイルを復活
順編成ファイル、相対編成ファイル、複数索引順編成ファイル用
-
削除したファイルを元に戻す方法です。必ずしも完全に元に戻せるとは限らないので、戻すことができればもうけもの程度で試してください。
この方法は、予め削除したファイルのサイズや確保されていた場所、レコード長などの情報がわかっていることが前提です。
これは順編成ファイル、相対編成ファイル、複数索引順編成ファイル(データ)用です。
索引順編成ファイルの場合は、以下の方法とは少し異なります。
この方法よりも、バックアップしたデータから戻すのが、一番無難な方法です。
例えば、以下のように「DATA03」というファイルがあったとします。
で、うっかり下のように「DATA03」を削除してしまいました。
ボリュームマップを見ると、「DATA03」は削除されています。
幸いにも「DATA03」のファイル詳細情報を印刷していました。この情報があれば、元に戻せるかもしれません。
ファイル詳細情報 *** MAP FILE ATTRIBUTE *** VOL=AVX002 DEV=MSD002 NO. 1 !ID (NAME GEN) : DATA03 TYPE / ORGANIZATION : DAT/SEQ EXPIRATION DATE : MODIFICATION NO. : 1 RECORD / BLOCK SIZE : 80/ 240 AREA (FROM-TO-SCNT) : 32608- 32807- 200 AUTO ADD-SECTOR SIZE : 0 NEXT RECORD ADDRESS : 32609- 0 SPACE (FROM-SCNT) : 32609- 199 USED RECORD COUNT : 3 DELETED RECORD COUNT : 0 UNUSED RECORD COUNT : 597 REDUCE MODE : BLOCK RECOVERY MODE : EOD VERIFY : NO CURRENT(PAR.RATE) : 0
以下に戻せるかもしれない方法を説明します。
簡単に方法を説明すると、
元の場所に元の大きさで元の属性のファイルを作成します。そしてそのファイルに対して復旧を実行します。最後に不要なデータを削除します。
- (1) ファイルの再作成
-
RUNコマンド入力行で、「#ABC;」と入力して「ENTERキー」を押します。
簡易操作ユーティリティ#ABCが起動されました。
実行したい機能を選びます。「1.ファイル情報の保守」を選択します。
次はこのような画面になります。
ファイルを作成するので、「1.ファイルの保守」を選択します。
次はこのような画面になります。
「1.ファイルの定義」を選択します。
そうすると、次にどの形式のファイルを作るかを聞いてきます。
順編成ファイルを作るので、「1」を選択します。
ファイルの定義画面になります。
削除前と全く同じファイルを作る必要があります。印刷されたこのファイルの詳細情報を見ながら、全く同じファイルを作ります。
以上の操作で元通りのファイルを作ることができました。この操作だけではいわば外枠を元通りにしただけで、中身は元に戻っていません。次に中のデータの復旧を試みて見ます。
- (2) ファイル内データの復旧
-
「10.復旧」を選択します。
「復旧」の画面になります。
ファイルを復旧するので、「1.ファイル」を選択します。
先ほど作成したファイルを指定します。
復旧方法はいろいろあります。状況に応じて選択します。
この例では、「処理選択」は「RECOVER」、「復旧対象」は「ALL」にしています。
場合によっては、下のようなメッセージが出ることもありますが。
ファイル内のデータの復旧も終わりました。
簡易操作ユーティリティを終了したいときは、「99」と入力して「ENTERキー」を押します。
以上で運がよければ、データが復活しているかもしれません。
必ずデータが正しく戻っているか確認してください。
復旧対象に「ALL」を指定した場合は、ゴミデータがある場合があるので、そのデータは削除しておきましょう。
ファイル内のデータの保守には、#FILEMなどを用います。