ファイルディアロケート−バックアップファイルなし−順編成ファイル/相対編成ファイル/複数索引順編成ファイル(データファイル)/索引順編成ファイル
−同一ロケーションにファイルを作り直す方法−ファイルの詳細情報リストあり
同一ロケーションに同一ファイルを作成して、クリエートファイルの復旧と同じ方法でデータを復活させます
消しちゃったファイルがあった場所にもう一度ファイルという”枠”を全く同じように作ってあげれば、その中のデータを救うことができるのではないか、という方法です。
川の中でどじょうを枠を作って飼っていたところ、枠が壊れてしまった。直後に同じ場所にもう一度同じ形の枠を作り直してしまえば、どじょうはまだ枠の中にいるでしょう。しかし時間が経ってからでは、枠を作り直しても、もうどじょうはいないかもしれません。
以下の手順でファイルを復旧します。
- 同一ロケーションに同一属性のファイルを作成する
- ファイルの中にあるはずのデータを復旧する
- 1.ファイルをアロケートする
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ファイルを復旧するための”枠”を作るため、同じ位置から同じサイズのファイルをアロケートします。全て同じ属性で作り直します。エクステントがあれば、それも同じようにアロケートします。
順編成ファイルのアロケート例では、領域用オプションを「NO」にしていますが、ファイル復旧の場合には、「YES」を選択し、確保方法に「STATIC」、領域の開始位置に詳細情報リストに記録されている開始位置をそのまま入力します。
レコード長、領域サイズ、ブロック化係数、総世代などを間違えると復旧は不可能となりますので注意してください。
エクステントがある場合は、続いてエクステントの追加をします。これも領域用オプションを「YES」にして領域の開始位置を入力します。追加サイズと領域の開始位置に入れる値を間違えると復旧できません。
ともかく、以前と全く同じ状態のファイルをアロケートします。寸分違いなく作りましょう。
- 2.ファイルの中にあるはずのデータを復旧する
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このままでは、ただ単にファイルという枠を作っただけなので、ファイルをクリエートした状態と同じです。ファイル内のデータは復旧されていません。ファイル内のデータを元に戻さなければなりません。
データの復旧方法は、「ユーティリティでファイルを初期化してしまったので復旧したい」に書いてある方法で行います。
バックアップから復旧するなり、RECOVER指定で復旧するなり、一番適切な方法でデータを復旧します。
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