置換パラメータの取得マクロを使う
- 置換パラメータの取得マクロとは
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置換パラメータの取得マクロ、置換パラメータの設定マクロという2つのシステムサブルーチンがあります。
ここでは置換パラメータの取得マクロを使ったサンプルプログラムを紹介します。
A−VXの置換パラメータとは、コマンドライン引数のようなものです。プログラム起動時にプログラムに値を渡すことができます。
置換パラメータの詳細な説明は、ジョブ制御言語の説明を見てください。
置換パラメータの取得マクロの概要を説明書から下に抜き出します。
詳細は「COBOL85システムサブルーチン説明書」を参照してください。
機能
RUNコマンドで指定された置換パラメータを取得します。
一般形式
CALL "SYSSPGET" USING データ名1 データ名2 データ名3 データ名4
データ名1:置換パラメータ
1桁以上17桁以下の英数字項目
データ名2:桁数
・4桁の符号なし整数項目です。データ名1に設定する桁数を指定。
データ名3:パラメータ番号
2桁の英数字項目。
取得したい置換パラメータの番号“&n”(n=0〜9)を指定
データ名4:実行結果 CALL命令の結果が返る。値の説明は省略。 - サンプルプログラム4
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置換パラメータの取得マクロを使ってRUNコマンドから置換パラメータを取得し、その内容を表示します。
000010*********************************************************** 000020* サンプルプログラム4 ** 000030* 置換パラメータの取得マクロ ** 000040*********************************************************** 000050 IDENTIFICATION DIVISION. 000060 PROGRAM-ID. SAM004. 000070 ENVIRONMENT DIVISION. 000080 DATA DIVISION. 000090 WORKING-STORAGE SECTION. 000100*置換パラメータのデータ 000110 01 CHPAR1 PIC X(17). 000120 01 CHPAR2 PIC 9(04). 000130 01 CHPAR3 PIC X(02). 000140 01 CHPAR4 PIC X(02). 000150 PROCEDURE DIVISION. 000160 MPRG. 000170 INITIALIZE CHPAR1 CHPAR2 CHPAR3 CHPAR4. 000180 MOVE 17 TO CHPAR2 000190 MOVE "&0" TO CHPAR3. 000200 CALL "SYSSPGET" USING CHPAR1 CHPAR2 CHPAR3 CHPAR4. 000210 IF CHPAR4 NOT = "00" 000220 DISPLAY "ERROR : " CHPAR4 000230 GO TO MPRG-E 000240 END-IF. 000250 DISPLAY CHPAR1. 000260 MPRG-E. 000270 STOP "SA004 END".
サンプルプログラムを実行してみた結果。
置換パラメータを指定せずにサンプルプログラムを実行してみたところ。
プログラムを実行する時に置換パラメータを指定してみます。
下の例では、置換パラメータを「HELLO A-VX WORLD」としています。
ちなみにサンプルプログラムでは17文字しか受け付けません。今回は単に表示するだけなので17文字固定にしていますが、実際に実用的なプログラムを作るならば桁数もきちんと設定してあげる必要があります。
置換パラメータで指定した文が表示されました。