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◎SYSTEM INFOMATION(1)



SYSTEM INFOMATION(1)です。(2)があるのかどうかは不明。

DAY

日付の形式を西暦にするか、和暦にするか、など日付をどのように表す設定になっているかを表示します。
ちなみにこれで変わるのは、システムのユーティリティの表示やファイルの更新日付の表示などです。
業務プログラムとかは、プログラム内部で表示/印字の形式を整形しているので、ここを変更しても変わりません。(COBOLでプログラムを組んだ人が、どんな風にプログラミングしたかによります。)プログラムを組んだ人が想定していた設定から変更した場合、どこに影響するかわからないので、むやみに変更しない方がよい値です。

SST

NECのオフコンには、システムステーションという、他の端末より”偉い”端末というものがあります。
”偉い”ので、他の端末ではできないような操作ができたりします。サーバを手動でシャットダウンしたり、他の端末で動いているジョブを強制終了させたり・・・。
このシステムステーションがどれなのかを表示しています。

ここの値は通常STN000になっているはずです。
別にここの設定を変更しなくても、誰かのPC上のWSエミュレータをSTN000にすることも可能だし、最近はリモートデスクトップもあるので、ここの値がSTN000以外になっている利点はあまり思いつきません。

OCF

OCF機能(オペレータコードとかカンパニIDとかセキュリティコードとか)を使用しているかどうか、もし使用しているならどのような設定なのかを表示します。
これを使用していると、業務開始時に、オペレータコードの入力を要求されたり、パスワードの入力を要求されたりします。

「(nnn,mm)/S」と書いてあったら、nnnは設定可能なオペレータコードの数、mmは設定可能なカンパニIDの数、Sはセキュリティコード有りを意味します。NOの場合は、OCF機能は使用していません。
セキュリティコード無しのシステムなら、「(nnn,mm)」と「/S」を省略してあります。カンパニID無しならば「(nnn)」と「mm」を省略した形になっています。セキュリティコード有りでカンパニID無しならば「(nnn)/S」となります。

A−VXのセキュリティ機能の中核なので、結構重要です。システム生成で軽々しく変更すると業務プログラムからファイルがアクセスできなくなったりして、後悔します。

IJC

ここで表示している機能は2つあって
・ジョブ(プログラム間)でのセマフォやプログラム間でデータの授受を行う機能を使っているか。
・ステーション間メッセージ通信機能を使っているか。
のようです。

「(nn,S)」や「(nn)」みたいな感じで設定します。nnが前者の機能の表示、Sが後者の機能の表示です。後に述べるように、通常Sは設定せず、「NO」か「(nn)」か「(nn%」のどれかになるようです。

前者の方は、COBOLプログラムでジョブ間同期通信機能を使っている場合に有効にします。
その他一部のソフトウェアや自動運転機能のようなA−VXの機能を使用する場合にも、この機能を設定するようです。
「ジョブ間同期・通信機能が使用できません」のようなエラーが出たときは、ここを確認するとNOになっていて、使用できない状態だったりします。
ジョブ間同期「通信機能」と書いてありますが、ネットワークとは関係ありません。
)の代わりに%が付くと拡張型ジョブ間同期通信機能ということを表しているようです。

nnは1から10を入れますが、同時に使用する数の合計です。例えば、業務Aと業務Bは同じ時間帯に実行され、業務Aで同時に最大2個、業務Bで同時に最大3個のジョブ間同期通信を行っているならば、5になります。業務Aが朝、業務Bが夕方のように同時に実行しないのならば、3でいいです。

11以上必要なら、拡張型ジョブ間同期通信機能になります。さっき書いたように「(11)」では駄目で、「(11%」となります。そして何か難しい計算式で計算が必要になるみたいです。

後者の方は、端末Aから端末Bに「こんちは!」みたいなメッセージを送ったり受けたりするような機能です。全端末に一斉送信とかもできます。画面上に「受信メッセージがあります 」みたいな表示が出ていると、メッセージが来ています。

ステーション間メッセージ通信機能は下のような機能



YahooメッセンジャーやMSNメッセンジャーみたいな機能ですが、はっきり言ってあまり使えません。メッセージが自分のところに来ていることに気がつくことがほとんどないです。こっちは無効にしておいた方が無難だと思います。

というか、これを使用するにあたっての制限が多いため、「S」を有効にしていると、端末台数が増やしたりしたときに、いろいろと問題になると聞きました。
ジョブ間同期通信機能に、「メッセージ付きIJCC」というのがありますが、これとSは関係ないようです。Sを付けなくても「メッセージ付きIJCC」は使えます。

DMA

A−VXが使用するメモリ上のCS領域に確保される、メモリエリアのサイズというものを表示します。
設定をシステムの自動計算にしていると、システムが計算した結果のサイズが括弧内に表示されます。サイズの計算式は難しくてよくわからないので、普通は人力で計算することはほとんど無いと思うのですが、誰かが計算式を使って電卓を叩いて計算した結果を直接入力した場合は、括弧無しでサイズが表示されます。
計算式が難しい上に、システムの設定をちょっと変更したりすると計算し直しな上に、数値がちょっとずれているといろいろなエラーが頻発するようになるので、普通は自動計算か自動計算プラスアルファ指定にした方が無難です。ここの値は多すぎても、少なすぎても駄目なようです。

これが変な値だと、業務プログラムが正しく動かなかったり、停止したりします。主に「DMAがオーバフローしました 」といったメッセージのようですが、「SYSTEM ABORT(0300)」とか場合によりいろいろなエラーが出るようです。

WSM

ここでは、端末の画面が何行表示するモードか、業務プログラムが動いていないときの画面(保守用の画面)をどうするか、システム標準のメニュー画面がどうなるか、新システム体系ユーティリティが使用できるかの4種類についての設定状態が表示されます。

まず、何行表示するかですが、設定可能な値に25x系と26x系がありますが、25x系が25行表示、26xが26行表示です。26xの方がお得かな、という人もいるかもしれませんが、何でも設定できるわけではありません。どの端末装置かによって、どちらかを選ぶことになります。
例えば、パソコンのWSエミュレータの場合は、25x系になります。(パソコンのWSエミュレータの場合は、26x系にしても25x系にしても、設定は無視されて、25x系が設定されたことになります。)

25x系にも26x系にも、xの部分がR、C、A、無しの4種類ありますが、それぞれの違いは以下のようになります。(パソコンのWSエミュレータの場合)業務プログラムもメニュー画面も表示していない保守時にどのような画面にするかを表示しています。

WSM保守用の画面メニュー画面新システム体系ユーティリティ
25R/26RRUNコマンドだけの黒い画面白黒(緑黒)タイプのメニュー画面使用できない
25A/25AA-VXのタイトル画面標準は新HIのメニュー画面使用できない
25/26システムメニュー標準は新HIのメニュー画面使用できる
25C/26CA-VXのタイトル画面
(システムメニューにもなる)
標準は新HIのメニュー画面使用できる

WSM=25Rの時の画面


WSM=25Aの時の画面



WSM=25の時の画面


WSM=25Cの時の画面



ただ、通常は「初期プログラムの定義」で業務メニュー画面や業務画面を出すように設定することが多いので、サーバ管理者以外でこのような保守用の画面を見たことのある人は少ないかもしれません。
なお、端末がパソコンの場合は、WSエミュレータの設定によって、画面イメージが若干異なる場合があるかもしれません。
まれに新システム体系ユーティリティでしかできないこともあるので、新システム体系ユーティリティが使えるWSM=25かWSM=25C辺りが良いかもしれません。

RDB

システムで設定している「RDBで同時に使用する表の数」を表示します。
0になっていたら、RDBを使用できない設定になっています。

この数について説明すると、
業務プログラムごとに2つの表を使い,同時に5つの業務プログラムを使用する場合は、同時に使用する表数=2×5=10 となります。ただし、別々の業務プログラムで同じ表を共用している場合は、同じ表なので、いくつの業務プログラムで使用していても1になります。
これも、大きすぎても、小さすぎても駄目で、性能が悪くなったり、エラーで業務プログラムが止まったりします。従って、「システム設計するのが面倒なので、適当に大きな値にしておこう」とか、軽い気持ちで大きい値にすると性能が全然出なかったりします。
でも、たいていの場合、システムを改造する度に使用する表の数は増える傾向にあるはずなので、あらかじめ多めに設定することが多いようです。
「同時に」というのは、今まで説明している「ANF(平均ファイル数)」や「IJC」などの「同時に」の意味とほとんど同じです。 同時に使用する数なので、システムに表を1000個登録したからといって、1000にする必要はありません。(それに最大で200ぐらいしか登録できないし・・・)

「RDBバッファプールが足りません」辺りのエラーが頻発するときには、この値を増やすと改善することもあります。

JIP

日本語入力方式。
キーボードから入力したローマ字やカナを日本語に変換する方式がどのような設定になっているかを表示します。「DIC」が単語変換入力、「BUN」が文節カナ漢字変換入力、「DIC+BIN」が混在です。これはお好み次第ですが、普通は「DIC+BUN」のような気がします。
端末がパソコンのWSエミュレータの場合は、普通はこれではなく、パソコン上の日本語入力機能を使用するので、あまり関係なさそうです。

DCH

ハードディスクに同時にアクセスする数。
モデル毎に、設定できる数の範囲が決まっています。基本はディスクアレイコントローラの数にあわせます。
この数は、サーバの性能に関係します。
サーバにディスクアレイコントローラが複数枚刺さっていて、各ディスクに入れるファイルの構成を工夫すると、この数を変更することによって、ディスクアクセスが速くなったりすることもあるらしいです。