Ａ−ＶＸ／ＲＤＢの機能体系
- １ Ａ−ＶＸ付属のデータベース
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先のページでも書きましたが、復習を兼ねてもう一度説明します。
Ａ−ＶＸには、Ａ−ＶＸ／ＲＤＢという名前のリレーショナルデータベースが付いています。
リレーショナルデータベースなので、テーブルやビューの概念があります。
ＳＱＬも使えます。が、Ａ−ＶＸではあまり使わないようです。Ａ−ＶＸではＳＱＬ文を使うには何かしら別売りのソフトを買わなくてはいけないためです。例えばＣＯＢＯＬでは埋め込みＳＱＬが使えますが、これを使うには別売りの開発用ソフトが必要です。このためＡ−ＶＸでは、従来通りのＲＥＡＤ／ＷＲＩＴＥアクセスやＳＱＬ言語を使わない簡易言語などを使うことが多いようです。
他のＲＤＢと比較するとＡ−ＶＸ／ＲＤＢは次のような特徴があると私は思います。
- Ａ−ＶＸというＯＳ上で動くためにカスタマイズされていること。
- ＣＯＢＯＬとの親和性が非常に高いこと
- ＲＤＢの実体が複数索引順編成の物理ファイルであること
- 従来ファイルからの移行性を重要視していること
この４つの特徴は追々説明したいと思います。
- ２ Ａ−ＶＸ／ＲＤＢの機能体系
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下の図はＡ−ＶＸ／ＲＤＢの機能体系の図です。
ＮＥＣの公式のリレーショナル型データベース説明書の図を少し私独自に少し追加しました。
「ＤＢ本体」ですが、これが実際のＡ−ＶＸ／ＲＤＢの本体部分（ＲＤＢＭＳ）です。大昔のＮＥＣオフコンＯＳ（ＩＴＯＳ）時代は別売りの場合もあったようですが、最近のＡ−ＶＸには標準で搭載されています。ＲＤＢをインストールしなくても、Ａ−ＶＸの設定で「Ａ−ＶＸ／ＲＤＢを使用する」ように設定すると、使用できるようになります。
次の「手続き言語機能」ですが、プログラム言語からＡ−ＶＸ／ＲＤＢが利用できますよ、ということを意味しています。プログラム言語と書きましたが、実質ＣＯＢＯＬ言語のみです。
ＣＯＢＯＬ言語からＡ−ＶＸ／ＲＤＢを利用する場合は、主に２つの記述方法があります。一つは普通のファイルのアクセス方法を拡張した「拡張ＲＥＡＤ／ＷＲＩＴＥ方式」、もう一つは「ＳＱＬ方式」です。Ａ−ＶＸでは圧倒的に拡張ＲＥＡＤ／ＷＲＩＴＥ方式が使用されています。
ＮＥＣのオフコン用の「エンドユーザ機能」として、ＳＭＡＲＴ�僑釘悗硲庁臓殖釘妝騰兇箸いΓ欧弔離▲廛蠅�あります。二つとも別売りの製品です。前者は対話型エンドユーザ言語、後者はデータベース検索ファシリティと呼ばれています。過去ＮＥＣ以外にも同様のアプリがあったようですが、今はＮＥＣ製のこの二つだけです。
両方とも簡易的な操作でＡ−ＶＸ／ＲＤＢのデータを検索したり、操作したりできるというものです。ＲＤＢ／ＥＵＦ�兇錬繊檻孱悄殖劭庁造紡个靴峠颪�込みをしたり、検索をしたりすることができるアプリ、ＳＭＡＲＴ�僑釘悗錬繊檻孱悄殖劭庁造紡个靴謄▲�セスできるプログラムを簡単に作成できるアプリです。
「ＲＤＢ支援機能」は、データベースの表を作成したり、削除したり、機密保護設定を行ったり、その他データベースに関するさまざまな操作を行うためのものです。主にデータディクショナリ保守ユーティリティ（＃ＤＤＭ）を中心としたいくつかのユーティリティで構成されます。
Ａ−ＶＸ／ＲＤＢでは表を作成するのに「create table xxxx」というようなＳＱＬ文は使いません。表（基本表、仮想表）を作ったり削除したり権限を与えたりするのは、データディクショナリ保守（＃ＤＤＭ）というユーティリティを使います。「マイクロメインフレームリンク（ＭＭＬ）機能」としては、ＲＤＢサーバが挙げられます。パソコンなど他のコンピュータからＡ−ＶＸ／ＲＤＢを利用するための機能です。
先に説明したように、他のコンピュータからＡ−ＶＸ／ＲＤＢにアクセスする機能はＲＤＢサーバ以外にもたくさんあります。
