プリンタのその他の情報
- １ ユーザ定義文字（外字）
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印字したい漢字（漢字ではなくて記号、何らかの文字でもよいですが・・）がないときは、自分で字形を作って、空いている文字コードの部分に対応付けることができます。その文字コードを指定して印字すれば、自分が作った文字を印刷することができます。
この自分で作った文字のことをユーザ定義文字といいます。もっと一般的に外字ともいいます。よく他のオフコンやパソコン、サーバにデータを持って行ったり、印刷したりすると問題が起きたりするものですよね。
この外字のデータは外字ファイルというものに格納されています。この外字ファイルはもともとはそんなに種類はなかったのですが、歴史的経緯によって、オフコンに接続できるプリンタの種類が増えたり、接続形態が増えたり、いろいろな要因で外字ファイルの種類がいろいろと増えています。
このおかげである方法で印刷したらちゃんと文字が出るが、画面に表示したら出ないとか別のプリンタで印刷したり出ないとか、同じオフコン内でもトラブルが起こったりします。これはある外字ファイルに外字が登録されているが、別の外字ファイルには登録し忘れているというような原因の場合が多いです。- 1.1 Ａ−ＶＸ外字
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これがＮＥＣのオフコンに昔からあった外字です。もともとは「外字」と言っていましたが、他の外字が増えたのでそれらと区別するために「Ａ−ＶＸ外字」と呼ばれています。大昔のオフコン関係の人が外字といったらこれです。
大昔のオフコン専用の端末やそれに接続されている昔のタイプのプリンタで外字を表示したり印刷したいときは、Ａ−ＶＸ外字の外字ファイルに外字を登録します。ただ、それらを使わない場合もトラブル予防のため常にＡ−ＶＸ外字にも登録しておいた方がいいです。このＡ−ＶＸ外字がＡ−ＶＸの外字の基本ですから。
外字ファイルは、Ａ−ＶＸのＳＲＶ、つまりＭＳＤ０００内に格納されています。
表示／印刷する周辺装置の種類や表示するフォントのサイズごとに別々の名前のファイルになっています。例えばＫＬＰという種類のプリンタに外字を印刷したい場合は、SYS@GAIJという名前の外字ファイルに外字を登録する必要があります。
ファイル名 適用機種 ボディ SYS@AG2 S3100/LA 16×16 SYS@DG2 CRT、KLP170D 24×24 SYS@GAIJ KLP,KSP,MPP,LCP 24×24 SYS@FG2 NIP1250,LCP30E 32×32 SYS@GAI2 PICP,NIP,LCP 36×36 SYS@HG2 NIP,LCP 40×40 SYS@CGS LLマルチフォント 24×24 SYS@GGS LLマルチフォント 36×36 SYS@HGS LLマルチフォント 40×40 SYS@GG2H PICP��-H 30×30 外字ファイルに外字を登録／削除したり、作ったりするには、文字パターン保守ユーティリティ（#KPM）か別売り製品のＰＡＴＭＥＸというものを使用します。文字パターン保守ユーティリティとＰＡＴＭＥＸは１つ問題があって、ＰＣ／ＷＳエミュレータで文字パターンを表示しようとするとエラーで落ちます。仕様だそうです。文字パターン保守ユーティリティやＰＡＴＭＥＸを使うには古いタイプの端末を使うしかないようです。
- 1.2 Ｅｘｐｒｅｓｓサーバ外字
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これもＮＥＣ独自の外字で、Ｅｘｐｒｅｓｓ５８００／１００シリーズなどと共通の外字ファイルとなります。この外字ファイルは主にＮＥＣ製の製品で使われます。
古いオフコンにはこの外字はなく、Ａ−ＶＸがＷｉｎｄｏｗｓ上の仮想環境になってから登場しました。外字ファイルは、Ｗｉｎｄｏｗｓのハードディスク上に格納されるファイルです。
外字をＰＣ／ＷＳエミュレータやＲＯＰプリンタで使用する場合には、このＥｘｐｒｅｓｓサーバ外字というものに外字を登録します。ＰＣ／ＷＳエミュレータやＲＯＰプリンタで使用するということは、ＰＣ／ＷＳエミュレータをインストールしたすべてのパソコンにも登録しなければならないということです。オフコン本体にも登録が必要です。ファイル名 フォント ボディ P16GHYS.FTG 細ゴシック体 16×16 P24MHYS.FTG 細明朝体 24×24 P24MFYS.FTG 太明朝体 24×24 P24MJYS.FTG 細明朝体 24×24 P32MFYS.FTG 太明朝体 32×32 P36MFYS.FTG 太明朝体 36×36 P40MFYS.FTG 太明朝体 40×40 Ｅｘｐｒｅｓｓサーバ外字を登録する場合は、別売り製品の「日本語文字拡張セット」内の外字エディタを使用します。
- 1.3 Ｗｉｎｄｏｗｓの外字
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オフコン上でＷｉｎｄｏｗｓのプリンタであったり、Ｗｉｎｄｏｗｓのアプリを使用する場合は、普通にＷｉｎｄｏｗｓの外字ファイルを使用します。 例えばオフコン上のデータをＷｉｎｄｏｗｓ側にコピーしてエクセルで加工しようとすると、Ｗｉｎｄｏｗｓの外字ファイルが必要です。エクセルはＷｉｎｄｏｗｓ標準の外字ファイルを使用します。Ａ−ＶＸ外字とかＥｘｐｒｅｓｓサーバ外字のようなＮＥＣ独自の外字ファイルは使いません。
Ｗｉｎｄｏｗｓで外字を扱うときは、Ｗｉｎｄｏｗｓ付属の外字エディターなどを使用します。
USERFONT.FONとかeudc.tteとeudc.eufというものがＷｉｎｄｏｗｓの外字ファイルらしいです。 - 1.4 ＤＯＳ外字
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古すぎてよくわかりませんが、ＭＳ−ＤＯＳの外字のことなのでしょう。ＮＥＣの説明書によると、ＰＣ／ＷＳエミュレータ（Ｂ４６８０）というBRANCH4680接続の非常に古いタイプのエミュレータとそれに接続しているプリンタで使用するようです。詳しくは知りません。
- 1.5 ＭＸ外字
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これも１９９０年代頃の話で、端末をＯＡＷＳと呼ばれる方式で使う場合に使用する外字のようです。Ａ−ＶＸ機能拡張ラック配下のＯＡＷＳとそれに接続しているプリンタでＭＸ外字を使用するようです。外字ファイルのフォーマットはＮ５２００というパソコン用の外字と同じようですが、これも古すぎて詳しくは知りません。
ＮＥＣの説明書によると、文字パターンメンテナンスＵＴＬ（ＰＡＴＭ）を使って外字ファイルを作成できるようですね。これもＮ５２００系のパソコンのユーティリティと同じ名前です。
どんなタイプのプリンタを使うのか、ＰＣ／ＷＳエミュレータを使うのか、エクセルやワードを使うのか、何を使いたいかによって使用する外字が異なります。１つの外字で全てをまかなってくれるとありがたいのですが・・・。
Ａ−ＶＸ外字とＥｘｐｒｅｓｓサーバ外字のデータは「日本語文字拡張セット」という別売りのＮＥＣ製品を使って交互に変換することができます。Ｅｘｐｒｅｓｓサーバ外字からＷｉｎｄｏｗｓの外字ファイルへの変換も可能なので、Ｅｘｐｒｅｓｓサーバ外字で外字を作って、Ａ−ＶＸ外字とＷｉｎｄｏｗｓの外字にそれぞれ変換して使用する、という手順が一般的なようです。
