A−VX形式フロッピーディスク
- 1 A−VX形式のフロッピーディスク
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A−VX02からフロッピーディスク装置は使えなくなり、フロッピーディスクはWindows上のハードディスクの約1.2メガバイトのサイズのファイルイメージとなりました。
A−VXにそのファイルイメージをマウント、アンマウントして使用するようになりました。フロッピーディスクを使うときはマウントの操作を行いA−VXと接続し、使い終わったらアンマウントで切り離します。
使える装置名もFDU000の1つだけです。
- 2 使用目的
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NECが想定している使い方は2つです。
種 類 使用目的 基本SG情報保存用FD SG情報を保存したり、その情報を読み込んでSGを行ったりするために使用する 有償ソフトFD 別売りのNEC製のソフトウェア(有償ソフト)をインストールするときに使用する 「FD」というのはフロッピーディスクの略です。
NECが想定しているのはこの2つの使用目的です。両方とも、A−VXをインストールしたり、設定変更したりするときに使用するものなので普段は使いません。
NECが想定している使い方以外にも、普通に自分でフロッピーディスクのファイルイメージを作って、それをマウント/アンマウントしたり、そのファイルイメージに読み書きができます。
- 3 FDイメージマウント/アンマウントツール
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フロッピーディスクのイメージファイルを作ったり、マウント/アンマウントするには、「FDイメージマウント/アンマウントツール」を使用します。
有償ソフトFDイメージを使用する方のタブ
基本SG情報保存用FDイメージを使用する方のタブ
基本SG情報保存用FDイメージを使う場合、有償ソフトFDイメージを使う場合、それぞれのタブを選んで使います。
この2つはシステムの保守時に使用するので、普段はあまり使用しません。
これから下に書く内容は、公式には使えるとも何とも言っていない使い方なので、ご参考ということで。
フロッピーディスク装置無しでA−VX01形式フロッピーディスクのイメージファイル(PAFDU000)の中身を読んだり書いたりできるという方法です。新しくA−VX形式のイメージファイルを作って使うこともできます。
最近はサーバーにフロッピーディスク装置が付いていないので、代用ということなのかもしれません。- ●新しく「A−VX形式フロッピーディスクのファイル」を作る。
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まず、クリックして、「FDイメージマウント/アンマウントツール」を動かしてみます。下のようなウインドウが出てきました。
ウインドウの上の方に「基本SG情報保存用FDイメージ(A)」「有償ソフトFDイメージ(P)」という2つのボタンがあり、本来はシステム生成に関係するもののようです。
「基本SG情報保存用FDイメージ」の方を選択して、「新規のファイルを指定(N)」をクリックしてみます。
ファイルを選択するようなウインドウが出てきました。
ファイル名のところに適当な名前を入れてみます。例えば「テスト用フロッピーファイル1」みたいな感じで入れてみました。
A−VX01形式とは異なり、PAFDU000以外のファイル名も使えるようです。「保存(S)」ボタンを押すと、下のようなウインドウに戻ります。
ここで「マウント(M)」というボタンを押します。
「指定されたFDイメージをマウントしました。」というメッセージが表示されました。
「マウント」というのは、フロッピーディスクをフロッピーディスク装置に差し込むというような操作をやりましたという想定のようです。装置が無いので、代わりにボタンを押すことで「差した」ということをサーバーに教えている訳です。
さて、これでどうなるでしょうか。
試しに「簡易操作ユーティリティ (#ABC)」でフロッピーディスク(FDU000)の中身を見てみると、初期化直後のフロッピーディスクの状態が表示されます。
「テスト用フロッピーファイル1」という名前のA−VX形式のフロッピーディスクが、A−VXの中に作られているようです。
試しにフロッピーディスク内にファイルを作ってみると、これもできます。
ファイルに対して書き込みや読み込みもできるようです。
フロッピーディスクを装置から抜く、というような操作もあります。それが「アンマウント」です
下の中央にある「アンマウント(U)」というボタンをクリックします。
試しに#ABCでフロッピーディスクの中身を見ようとすると、エラーメッセージが出ます。「アンマウント」で「フロッピーディスクを抜いた」ことになっているので、「フロッピーディスクがささっていないよ」とエラーになったのです。
ツールを終了するときは、「閉じる(X)」のボタンをクリックします。「本当にやめますか?」といった警告が出ますが、OKを押せば終了です。
- ●前に作ったA−VX01形式やA−VX形式のフロッピーディスクを使う。
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当然、新しく作るばかりではなくて、前に作ったA−VX01形式やA−VX形式のフロッピーディスクを使うこともできます。
「既存のファイルを指定(E)」ボタンをクリックします。
ここでどのフロッピーディスクを使うか選びます。フロッピーディスクケースの中から1枚選んで、手に取ったところだと想定してください。
下の図は「テスト用フロッピーファイル1」という名前のもの(さっき作ったものですね)があったので、それを選んだところです。後は「開く(O)」ボタンをクリックして、確定します。
そして「マウント(M)」ボタンをクリックします。
さっき手に取ったフロッピーディスクを装置にガチッと挿入したと考えてください。
もうあとはフロッピーディスクと同じように使用できます。
フロッピーディスクを使い終わって抜く代わりに「アンマウント(U)」ボタンをクリックすればいいだけです。
A−VX01で作ったA−VX01形式フロッピーディスクは、PAFDU000という名前のイメージファイルでした。
このフロッピーディスクに入っていた「PAFDU000」というイメージファイルも読み書きできます。
ハードディスクにコピーして、そのイメージファイルを選ぶことができます。
名前を変えても読み込めるので、中に何が入っているのかわかりやすい名前に変更してもOKです。
このツールですが、本当にフロッピーディスク装置の代わりとして何でも使用できるのかどうかはわかりません。もしかしたら、何か問題が起きるかもしれません。あくまでも参考情報として、何か本当に困った時に臨時に使う程度にしてください。