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トップ  >  A−VX - A-VX01形式フロッピーディスク

A−VX01形式フロッピーディスク

・A−VX01形式フロッピーディスクはWindowsファイル

2003年12月に発表されたA−VX01から、新しいフロッピーディスクの形式がサポートされました。

従来のフロッピーディスク(ITOS形式、実際はIBM形式なのですが。)を新しいフロッピーディスク形式に変換してみました。
WindowsのExplorerでフロッピーディスクを見ると下のように見えます。



実際は、1.44MBのDOS形式のフロッピーディスクに、1,355,776 バイトのPAFDU000というファイルが格納されています。
PAFDU000というファイルの中に、従来のフロッピーディスクのデータがそのままのイメージで入っています。

ちなみに従来のフロッピーディスクの形式から新しいA−VX01形式への変換作業には、フロッピーディスク1枚あたりだいたい2分ぐらいかかります。(システムによって若干違うかもしれません。)
もし、フロッピーディスクを100枚変換するなら、200分(3時間20分)かかる計算になります。


いくつか難点を言えば、
上にも書いたように、ITOS形式←→A−VX01形式の変換に時間がかかることがまず1つめ。これは実際に変換をやってみるとわかりますが、うんざりします。(1枚2分だとしても、10枚ぐらい変換すると30分近くもかかってしまう。暇を見て少しずつ変換するしかない。)

2つ目は、A−VX01形式のフロッピーディスクは、S7200(A−VXII)やExpress5800/700(A−VXIII)や今までの600シリーズ(A−VXIV)では、読み書きできないこと。これは当たり前といえば当たり前なのですが、A−VX01形式のフロッピーディスクは、ITOS形式に変換してから、A−VXIVで使わなければならない。新旧のサーバがあると、毎回変換、変換、変換の作業が入って大変です。

A−VX01は、従来のITOS形式のフロッピーディスクも使えるので、あえて変換する必要はないです。

私個人の意見ですが、今のところあえて変換するだけのメリットは少ないと思います。

<追記>A−VX02になって、状況が変わりました。A−VX02では、従来のITOS形式のフロッピーディスクは使えません。このため、フロッピーディスクを使用する運用の場合、何らかの工夫が必要になります。(”どんな工夫が必要か”は、どのような用途に使っているかによるので、一言では答えられません。)

・利用方法を考えてみました

今のところ、あまり使い道のなさそうな気のするA−VX01形式ですが、せっかくあるものなので有用な使い方を考えてみました。A−VX01形式は1枚丸ごとWindowsのファイルとして扱えるということを利用すると、以下のような使い方ができそうです。

<その1>
机の中や倉庫などにいっぱいオフコン(ITOS形式)のフロッピーディスクがあるでしょう。中にはたぶん2度と使わないかもしれないが、とりあえずとってあるものもいっぱいあるかもしれません。それらは、以下のように整理してしまいましょう。

・ITOS形式のフロッピーディスクを全部A−VX01形式に変換。
・フロッピーディスクの中身の説明を書いたテキストファイルを作って、そのテキストファイルとPAFDU000ファイルをまとめて、LZHかZIPに圧縮。
・圧縮したファイルを全部、ハードディスクに保存。(もう書き換えないのならCD−Rでも良い。)
・必要な時にPAFDU000を取り出して、空の1.44Mフロッピーディスクにコピーして使う。フロッピーディスクの内容を書き換えたら、圧縮してあるPAFDU000と交換。
・必要なら、変換ツールでA−VX01形式からITOS形式に戻して、S7200で使用することも可能。

私の場合、机の中にいっぱい入っていたフロッピーディスクが、全部ハードディスクに入ってしまって、きれいさっぱり無くなってしまいました。

<その2>
A−VXのファイルをメールで送ろうとすると結構大変でした。

・A−VXのファイルを1個ずつWindowsのファイル形式に変換して、
・メールで相手に送って、
・相手がもう一度A−VXのファイルに戻さなければならない。

相手がファイルの変換方法に詳しければいいのですが、たいていそんなことはないので、逐一戻し方を(下手をするとファイルの作り方から)説明しなければならない。それが1つのファイルだけならまだ良いが、相対編成や索引順編成などいろいろなファイル/複数のファイルを送っていたら大変。

A−VX01形式のフロッピーディスクにファイルを詰めて、PAFDU000ファイルをメールに添付して相手に送れば、簡単です。相手は、フロッピーディスクにPAFDU000を入れて使ってもらえばよい。

必要なら、JSを作ってA−VX01形式のフロッピーディスクの中に入れることもできます。(例えば、ハードディスクにファイルをコピーするJS、相手のデータとマージするJSなど)相手には、フロッピーディスクの中のJSを実行してください、と言えば良いだけです。

・古いフロッピーディスクの変換

ITOS形式からA−VX01形式に変換するために、データ変換ツールを使用するわけですが、十数年も前のフロッピーディスクを使うと(経年劣化で)一部のデータ(セクタ)が壊れていたりすることがあります。このようなフロッピーディスクを変換しようとするとエラーになって変換できません。

そんな時は、問題ないフロッピーディスクに正常な部分だけコピーして、それからそのフロッピーディスクを変換します。例えば次のようにします。

・ITOS形式のフロッピーディスクを使えるオフコンを用意する(S7200でもExpress5800/600でも何でもOK)。
 新しいフロッピーディスクも用意します。ITOS形式で初期化をしておきます。
・#ABCなどのシステムツールでボリューム複写(フロッピーディスクのコピー)をします。(下は#ABCを使用した例。)
 例えば、#ABCを使った場合なら、「読み取りエラー」は「SKIP」にします。(ここが重要!)



・一部データが壊れたフロッピーディスクの読み込みが始まると、そのうち、上の写真のように「ハードエラーです」と表示されます。
 が無視してリセットキーを押すと先に進みます。(「SKIP」にしていないと、リセットキーを押すと#ABCがアボート終了してしまう。)
(詳しい人なら、カッコ内の数字を見て、どのデータが壊れたか知ることができますが、直せるわけではないので、とりあえず無視。)
・たくさん壊れていると、何度もエラーメッセージが出ます。その度にリセットキーを押します。
・後は画面の指示通りに操作をしていきます。
・コピーが終わったら、新しいフロッピーディスクを変換元にして、変換します。

変換できないフロッピーディスクも、たいていの場合上の方法で変換できます。ただし、エラーが出るフロッピーディスクだと、入っているデータも壊れている可能性があるので気をつけましょう。