Google
オフコン練習帳内を検索
インターネット全体を検索

NECオフコン関連
オフコン一般
情報
トップ  >  RUNコマンドとジョブ制御言語(JCL)

RUNコマンドとジョブ制御言語(JCL)

1 RUNコマンド

ここではRUNコマンドについて詳細を説明しています。

以前説明したように、RUNコマンドとはジョブを起動・実行するためコマンドのことです。RUNコマンド入力行でRUNコマンドを入力します。



WindowsでいうとDOSコマンドやWindows PowerShell、Linuxでいうところのシェルのコマンドみたいなものです。ただしA−VXのRUNコマンドはジョブを起動する機能しかありません。A−VXのコマンドはRUNコマンドの1つしかありません。WindowsやLinuxのようにいろいろなことができるわけではありません。

ファイル一覧を表示したり、ファイルを作ったり削除したり、ファイルの中身を見たり、ジョブの状態を見たり、そういったものはユーティリティを起動して行います。いろいろな業務プログラムも起動して操作します。それらは必ずジョブを起動すると言い表されます。A−VXは何かをするときは必ずジョブを起動することになります。

A−VXにも標準入出力という概念はありますが、Linuxのように標準入出力先を自由に変更するということはできません。A−VXはシステムがある特定条件下で自動的・強制的に入出力先を変更します。

RUNコマンドの書き方は3種類あります。

  • 形式1:「#ABC;」とか「#ABC,DEV=MSD000,FIL=SYS@LML;」のような一般的なRUNコマンドの形式
  • 形式2:SYSIN = 装置名;
  • 形式3:pp [,SIU=装置名] 「ADVANCEキー」

下の画面はRUNコマンド行に形式1でRUNコマンドを入力したところです。


RUNコマンドの書き方やパラメータの説明は別ページで説明します。結構長くなったので。

RUNコマンド
RUNコマンドの形式とパラメータについての説明

2 ジョブ制御言語(JCL)

ジョブストリームは、ジョブの実行手順をジョブ制御言語(JCL)で記述して名前を付けてシステムに登録したものです。

ここではジョブ制御言語について説明します。しかしその前にジョブストリーム(JS)について少しおさらいしておきます。

A−VXのジョブストリームは、Linuxのシェルスクリプトのようなものです。

一定の処理手順に従って定型的に処理される一連のジョブに名前を付けそれをJSLに登録しておきます。この登録された一連のジョブをジョブストリーム(JS)と呼びます。
ユーザーは、メニューやRUNコマンド入力などによってジョブストリームを実行すると、ジョブストリーム内の記述に従って自動的にジョブを実行していきます。

毎日、毎月など定期的に実行するルーチンワーク的な業務をジョブストリームに記述しておけば、そのジョブストリームを実行するだけで人手を介する必要なく自動的に処理が行われるわけです。

ジョブストリームはジョブ制御言語によって定義、記述します。

ジョブ制御言語については以前作った解説があるので、下にリンクをコピーしておきます。 サンプルはフロッピーディスクを例にしていて今では使えない感じですが、参考にはなりそうなのでそのままにしておきます。

2.1 ジョブ制御言語(JCL)解説

1 ジョブ制御言語って? 2 ジョブ制御言語のコマンド   RUN文のパラメータ詳細 3 パラメータ 4 置換機能 5 一時切り換え機能 6 制御変数(JRCODE,センススイッチ) 7 ユーティリティと組み合わせる 8 ユーティリティを使うJSを簡単に作る/もっと詳しく知りたい

2.2 サンプル

サンプルJS1:フロッピーディスクを初期化 サンプルJS2:フロッピーディスクを初期化してファイルをコピー サンプルJS3:置換機能を付けたJS