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トップ  >  A−VX - 起動から終了まで

A−VXの起動から終了まで

1 起動から終了の流れ

サーバを起動してから、業務を行って、サーバの電源を切るまでの流れは以下の通りです。比較のために右にUNIXやLinuxの流れも書いてみます。

A−VX
UNIX/Linux



サーバを起動する
(Windowsを起動する)

サーバを起動する

A−VXが起動する
UNIX/Linuxが起動する

(システムステーションを接続する)

端末(専用端末、WSエミュレータetc)を接続する、、端末側でターミナルソフトを起動する

端末上で操作開始を行う
ログインする

端末で業務を行う端末で業務を行う

端末上で操作終了を行う
ログアウトする

端末(専用端末、WSエミュレータetc)を切断する
端末でターミナルソフトを終了する

A−VXをシャットダウンする
サーバをシャットダウンする

サーバをシャットダウンする(電源を切る)

Windows上で動くA−VX4やA−VX02で説明したので、Windows、A−VXと起動とシャットダウンが2重になっていますが、1990年代以前のオフコンだと直接A−VXが起動/シャットダウンとなるので、だいたいUNIXやLinuxと同じ流れになります。以降は特に記載しない場合は1990年代以降の(Windowsの仮想環境上の)A−VXについての説明になります。

2 起動

A−VXの場合、自動電源制御や人手でスイッチを押したりしてサーバを起動すると、最初に普通にWindowsが起動されます。で、Windowsが起動すると次にA−VXが起動します。
A−VXが起動されると(たいていの場合)自動的にシステムステーションがサーバに接続されます。
たぶんこの辺りまで自動で進みます。

3 業務開始

端末(WSエミュレータ)をサーバに接続すると、操作開始待ち状態となります。そして操作開始コマンドを実行することによって、業務開始することができるようになります。Telnetのログインのようなものです。


OCF機能が設定されている場合は、操作開始時にユーザ毎にパスワード入力をしたり、カンパニコードを入力したりすることになります。

ただしOCF機能を利用していない場合は、いちいち操作開始コマンドを実行するのはめんどくさいので、たいていの場合は、自動的に操作開始されるようにSEの人が設定しているはずです。
操作開始すると、自動的に業務メニュー画面や業務プログラムが開始されます。

端末単位にオペレータID毎に最初に1回だけ操作開始コマンドを実行します。
例えば、OCF機能を利用している場合を考えてみます。ある端末でAさんが操作中だとします。ここで同じ端末を別のオペレータIDのユーザ、Bさんが使いたいとします。Bさんが操作開始コマンドを実行し、自分のオペレータコードを入力することで、Bさんは業務を行うことができます。
既に操作開始済みのAさんが、再度操作開始コマンドを実行することはできません。

OCF機能を使っていない場合、オペレータIDは無い(オペレータIDは1個だけ扱い)ので、Aさん使用中にBさんが使うとしても、操作開始する必要はありません。

4 業務終了

操作開始コマンドがあるということは、当然業務終了時に実行される操作終了コマンドというものがあります。Telnetのログアウトに相当します。操作開始コマンドで業務を開始して、操作終了コマンドで業務を終了するのが礼儀正しい作業手順です。いきなり端末の電源を落としたり、WSエミュレータを終了させたりするのはよくありません。

操作終了コマンドは、オペレータID毎に行います。
またOCF機能を利用している場合を考えてみます。ある同じ端末で別々のオペレータIDを持つAさんとBさんが操作中だとします。Bさんの業務が終了しました。Bさんは操作終了コマンドを実行します。オペレータIDなどの入力画面になるので、自分のオペレータIDを入力します。これでBさんは操作終了しました。
続いてAさんの業務も終了したとします。Aさんは操作終了コマンドを実行します。ある端末で最後のユーザ(オペレータ)の場合、たぶんオペレータIDの入力画面は出ません。すぐ操作終了状態となります。

操作終了すると、端末の電源を落としたり、WSエミュレータを終了したりできます。
端末の電源を落としたり、WSエミュレータを終了しない場合は、その端末は操作開始待ちの状態となります。
設定次第では、操作終了を行うと操作開始待ちの状態にならずに、自動的にWSエミュレータが終了するようにもできます。この辺りは本当に設定次第なので、説明が難しいです。

業務プログラム実行中に操作終了コマンドを実行してはいけません。実行中のプログラムが途中で全部強制終了されてしまいます。たぶんいろいろと不都合なこと、例えば重要なデータが更新途中の状態のままになったり、壊れたりする可能性があります。
うっかり操作終了コマンドを実行してしまった場合、本当に実行するのかどうかを質問してくるので、そこで「いいえ」を選択して操作終了をキャンセルしてください。

5 シャットダウン

Windowsにシャットダウンがあるように、一応OSのA−VXにもシャットダウンがあります。WindowsやLinuxは誰でもシャットダウンできないような仕組みになっていますが、A−VXも同じように誰でもシャットダウンできないようになっています。

A−VXをシャットダウンする方法はいくつもあります。自動電源制御を使って、設定したスケジュールに従ってシャットダウンする方法があります。あるいは特定の端末の電源が切られたら、連動してシャットダウンすることもできます。拡張システムコマンドとして用意されているシャットダウンのコマンドを使って手動でシャットダウンする方法もあります。COBOLのシステムサブルーチンが用意されており、ユーザプログラムからサーバのシャットダウンを行うこともできます。
自動電源制御を使用しているシステムでは、サーバ本体の電源をOFFすれば連動して自動的にA−VXとWindowsのシャットダウンもしてくれます。この場合は個別にA−VXやWindowsのシャットダウンを行う必要ありません。

逆に危険なシャットダウン方法は、A−VXのシャットダウンが終了していない状態でWindowsの[スタート]メニューにあるシャットダウンアイコンでシャットダウンしたり、[Alt]+[Ctrl]+「Del」を使ってシャットダウンしたりする方法です。これを行うと次回A−VXが起動できなくなったりする可能性があります。シャットダウンにも作法があり、もし手動で行うのならば、A−VXのシャットダウン操作→Windowsのシャットダウン操作、という順番で行う必要があるということです。

1980年代から1990年代頃のオフコン、システム7200シリーズやシステム3100シリーズ、システム100シリーズのこと。
A−VXのセキュリティ機能の詳細はセキュリティとOCF機能を参照してください。
ユーザプログラムからシャットダウンできるということは、そのプログラムさえ実行できれば誰でもシャットダウンでできます。
誰でも実行できないようにするには、「シャットダウンするプログラム」にアプリケーションプログラムレベルの機密保護を掛けます。普通はそこまでせずに、JSから実行するようにして一般の人がそのプログラム名がわからないようにするか、シャットダウンを許可する人のメニューだけにそのプログラムを登録して、一般の人にはわからないようにするかのどちらかにしますが。