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入出力装置

1 入出力装置

磁気ディスクやフロッピーディスク装置、磁気テープ装置、プリンタ、CRTディスプレイなど、すべての入出力装置は「装置名+3桁の装置番号」というユニークな名前を付けられています。
そしてその名前でプログラムからデータの在りかを指定したり、データを出力(印刷)したりしています。以下に主要なものを挙げます。その他にカードファイルやOCR入力ファイル、光磁気ディスク装置などありますが、これらは省略します。

・磁気ディスク装置(ハードディスク)

Windowsでは、Cドライブ、Dドライブ等と言っていますが、A−VXではMSD000、MSD001等、「MSD」+数字3桁の名前になっています。特にMSD000は通常SRVと呼ばれ、主にシステムが使用するディスクとなります。

MSD001以降は、自由に作成することができます。システムによって、MSDxxxが10個も20個もあるものもありますし、MSD000だけの場合もあります。

A−VX4やA−VX01では、これらはPAMSDxxxという名前の大きなファイルになっています。

・フロッピーディスク装置

Windowsでは、Aドライブ、Bドライブと言っていますが、これがA−VXではFDU000、FDU001等、「FDU」+数字3桁の名前になっています。Windowsなどパソコンは最大2台までフロッピーディスク装置が付きますが、A−VXは最大4台まで対応しています。

フロッピーディスクのフォーマットはIBM形式と呼ばれるもので、通常はWindowsから中のデータを読むことはできません。これは汎用コンピュータあるいはメインフレームと呼ばれる大型のコンピュータのフロッピーディスクと互換性があります。
最近はIBM形式以外にA−VX01形式と呼ばれる形式のフロッピーディスクが用意されました。それはWindowsからフロッピーディスクを見ると、PAFDU000という名前のファイルになっていることがわかります。この形式はNECのオフコン独自の形式で他のコンピュータのフロッピーディスクとは全く互換性がないため、あまり使わないでしょう。

・磁気テープ装置

カセット磁気テープ装置、カートリッジ磁気テープ装置、DAT、AITなどバックアップ目的の磁気テープ装置も名前が付いています。CTU000、CTU001などのように、「CTU」+数字3桁です。

バックアップ目的ではない磁気テープ装置は「MTU」+数字3桁です。

・プリンタ

プリンタにもPRN000、PRN001などのように、「PRN」+数字3桁で名前が付けられています。プリンタはシステムプリンタやステーション対応のプリンタなどいろいろ種類があり、その種類によって数字3桁の部分の割り振りが決まっています。

・端末装置

端末も1台1台名前が決まっています。STN000、STN001のように「STN」+数字3桁で表されます。
通常システムステーションと呼ばれる一番偉い端末が1台用意されています。

これらの数はシステムによって変わります。小さいシステムならば、磁気ディスク装置1個(MSD000)、プリンタ1台(PRN000)、端末1台(STN000)ということになるでしょうし、大きなシステムであれば磁気ディスク装置10個(MSD000〜MSD009)、プリンタ100台、磁気テープ装置2台、端末100台ということもありえます。

例えば、順編成ファイルの在りかを表すのに「MSD001」の「DATA01」ファイル、PRG01のソースの在りかを表すのに「MSD001」の「USERSUL」ファイルの「PRG01」のソース、「FDU000」の「DATA02」ファイルなどと言います。

2 もっと詳しく知りたい

そういう時は

・データ管理説明書

A−VX4やA−VX01は、A−VXのハードディスクは仮想ボリュームというものになっています。例えばMSD000がPAMSD000、MSD001がPAMSD001・・・というような対応になっています。このPAMSDxxxの1個1個が、昔(システム3100やシステム7200、OSで言うとA−VX10やA−VX2)のハードディスクの1つのボリュームとなります。
おそらく皆さんのPAMSDxxxのファイルのサイズは500MBとか800MBとかいうサイズだと思います。(数GBとかもっと大きなサイズで設計し直している場合もあると思いますが。)昔のハードディスクのサイズはこのくらいでした。今のハードディスクのサイズは数十GBとか数百GBです。隔世の感があります。
NECのオフコン用のOSの名前がA−VX01という名前に変わってからです。
A−VX02になってからは、これしかなくなってしまいました。しかし、徐々に改善はされているようです。