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SMARTIIEX説明

1 SMARTIIEX(SMART)とは

SMARTIIEXはNECの対話型簡易言語で、SMARTIIEXが質問する事項に順番に答えていくだけでプログラムを作成することができるという特徴を持っています。昔はSMARTという製品でしたが、何回もの機能拡張によって今ではSMARTIIEXとなっています。一応COBOLの数倍〜数十倍の生産性を持つと言われています。

SMARTはNECが出しているいろいろなシステムで使えるようになっています。当然A−VXの上でもこの簡易言語を使うことができます。

さて、SMARTIIEXでどんなプログラムが作れるかですが、データをファイルに入力したり修正したりするプログラム、データを検索して画面に出したりプリントアウトしたりするプログラム、データを集計したり、抽出したりするプログラム、etc...一般的なことならだいたい作ることができます。


インタフェース扱えるファイルその他開発用実行用
SMARTA−VXの旧システム体系ユーティリティに合わせた問い合わせ画面やインターフェース一般ファイル(順編成、相対編成etc)のみ従来互換のためにSMARTIIEXに添付されているSMART#SMEXC
SMARTII問い合わせ画面などインターフェースを、NECの”DISA”という体系に合わせたもの一般ファイル(順編成、相対編成etc)のみSMARTIIEXへ発展SMART2#SMEX2
SMARTIIEXSMARTIIと同じ一般ファイル+RDB
SMART2#SMEX2


SMARTやSMARTIIEXで作られるプログラムは、パラメータ(PM)とかパラメータセットなどと呼ばれています。パラメータを保存するファイルはパラメータライブラリ(PML)と呼ばれています。

SMARTIIEXには昔のプログラムがそのまま動くように、SMARTIIEXとは別にSMARTも入っています。SMARTで作ったプログラムはSMARTで、SMARTIIEXで作ったプログラムはSMARTIIEXで、作ったり/修正したり/実行したりします。もしSMARTで作ったプログラムをSMARTIIEXで使いたいならば、プログラムの変換が必要になります。

SMARTIIEXは、レコード定義やファイル作成、画面設計ユーティリティといったものが統合されています。
そのような理由で、今なら普通はSMARTIIEXを使います。

プログラムを使う上では気にすることは全くないのですが、SMARTやSMARTIIEXで作ったプログラムを実行すると、内部的には#SMEXCあるいは#SMEX2が呼び出されて、実際はそのロードモジュール内でプログラムが解釈実行されることになります。#SMEXCや#SMEX2は(正確にはちょっと異なりますが)イメージ的にはVisualBasicなどのランタイムのようなものです。

最初にA−VXの中にはSMARTIIEXは標準状態で入っていないと書きましたが1つだけ例外があります。SMARTを実行する時に使う#SMEXCだけがなぜか、A−VX内に(SMARTやSMARTIIEXをインストールしなくても)入っています。
SMARTIIEX(やSMART)をインストールしなくても、SMARTのプログラムの実行だけはできるということです。(当然ながらSMARTIIEXをインストールしないとSMARTやSMARTIIEXのプログラムは作れないし、SMARTIIEXで作ったプログラムの実行もできません。)

SMARTIIEX−GUIという機能を使ってWindowsのような画面を出すこともできます。(SMARTIIEX−GUIを使うには、これまた別売りのOSV−GUI実行セットなるものが必要です。)

EXCELのようにデータを集計してグラフ表示する機能もありますが、今のところパソコンの端末(PC/WSエミュレータ)では画面にグラフ表示することができません。グラフは専用端末でのみ表示できます。

書式オーバレイ機能を使うには、標準の#FORMの他に高性能版のFORMS2があります。ちなみに最近ではBizReportingとVISUALFORMSという2つの製品を組み合わせるともっと簡単に書式オーバレイを実現できます。(高機能でもあります。)

2 SMART関連の参考説明書

SMARTIIEX説明書SMARTIIEXの説明書。たぶん初心者が読むには難しい。
SMARTIIEX操作法ガイドブックSMARTIIEXの操作方法の説明書。たぶん初心者が読むには難しい。
最初の方は、SMARTIIとSMARTIIEXとの差異についての説明なので、これからSMARTのプログラムを作ろうという初心者は「第4章 パラメータ保守」から読み始めるとよい。DDFやデータファイルから作らなければならない人は、第5章を読んでレコードの登録してから第4章を読むとよい。
SMARTIIEX操作法ガイドブック
<<実行編>>
SMARTIIEXで作られたプログラムを実行するときの操作方法などの説明が書かれている。
SMARTIIEX説明書<<SMART編>>SMART全般の説明書。
SMARTIIEX操作法ガイドブック
<<SMART編>>
SMARTの操作方法についての説明書。
SMARTIIEX操作法ガイドブック
<<GUI編>>
Visual Basicで作った画面をSMARTIIEXの画面にする機能の説明。16ビット版WSエミュレータを必要とする、本格的に使うならば画面設計用のユーティリティ(OSV−GUIのGUI設計ユーティリティ)が必要だが、このユーティリティは今のところVBの4.0以前のバージョンしか対応していないので、若干厳しい。GUI設計ユーティリティを使わないときはたぶん問題ない。
書式オーバレイ生成説明書日本語プリバージョンンタの書式オーバレイ機能を利用するための書式オーバレイ生成(#FORM)ユーティリティの説明書。
互換操作法ガイドブック<<パラメータ編>>
 の「画面フォーマット生成」の章
主にSMARTで画面のレイアウトを作るのに使う画面フォーマット生成(#SFGEN)ユーティリティの使い方説明。SMARTIIEXでも使えないことはないが、SMARTIIEX内のツールの方が高性能なので、今はあまり使わないかもしれない。
SMART利用の手引き初心者から上級者向け。プログラム作成方法や、目的別(累計データを印字したい、条件により画面形式を変えたいetc.)目次構成になっていて便利。サンプルプログラム多数。ただしSMART用。
SMARTシステム設計事例集
<SMART仕様書の使い方>
SMARTを使ったプログラムの設計方法説明。実際に事例を挙げて設計方法説明、設計時に便利な帳票類添付。SMART専用だが、今も使える。
SMARTIIEXパラメータ例題集目的別(1件前のデータを表示したい、レコードを分割したい、宛名の後ろに敬称をつけて印刷したいetc.)目次構成になっている。SMARTIIEX用。


普段の会話では”スマートツーイーエックス”なんて長い名前などは使わずに、たぶんSMARTもSMARTIIEXも”スマート”で話が通ります。
SMARTIIEXは標準状態では入っていないので、別に購入することになります。
あまり売れなかったのか、今は販売終了。開発作業にマイクロソフトのVisual Basic 4.0(これもとっくの昔に販売終了)も必要だった。
今のPC/WSエミュレータがグラフ対応していないため、パソコンではグラフは表示できない。(2006/3現在)(追記:2011/6現在も状況変わらず)