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NEC COBOL の違い 補足 江須扇 2003-12-12 3:44
Re: NEC COBOL の違い 補足 ターラヤン 2003-12-16 15:21
Re: NEC COBOL の違い 補足 江須扇 2003-12-17 3:39
Re: NEC COBOL の違い 補足 ターラヤン 2003-12-17 16:02

11 NEC COBOL の違い 補足
江須扇 2003-12-12 3:44  [返信] [編集]

COBOLの古いマニュアルがあったので補足します。



OS?4 COBOL4E 旧100時代です(1973〜78)

ITOS COBOL4  旧100の継承用(1978〜?)

ITOS COBOL   当初は”高級”がついていた(1984〜?)

             1980年JIS COBOLに準拠ということですがその後の表現でもANSI74COBOLですね

ITOS COBOL85 1987年JIS COBOLに準拠ということですがその名の通りANSI85COBOLですね(1987〜現在)



COBOL4のコンパイラーは”や=の代替で旧100が使っていた@や#を可能としていました。



COBOLのコンパイルのパラメータ

COMPILE MODE; CMO=NATIVE・・・COBOLモード

                  COBOL4・・・COBOL4互換モード



COBOL85のコンパイルのパラメータ

COMPILE MODE; CMO=NATIVE・・・COBOL85モード 

                  COBOL74・・・COBOL互換モード



と言うことで、3つのCOBOLは一世代前をオプションで利用可能としていました。



12 Re: NEC COBOL の違い 補足
ターラヤン 2003-12-16 15:21  [返信] [編集]

>>1980年JIS COBOLに準拠ということですがその後の表現でもANSI74COBOLですね

>>ITOS COBOL85 1987年JIS COBOLに準拠ということですがその名の通りANSI85COBOLですね(1987?現在)



コボラーの方なので、おそらく知っているのでしょうが・・・、

COBOLのことをあまり知らない方も見ているかもしれないということで、





COBOLの仕様は、コダシルのCOBOLが決まった後に、ANSIのCOBOLがそれを参考に決定され、次にISO、JISと前のものを参考に決まっていくので、ANSIとJISでは数年の差があります。



ところで私の資料では、OS−4のCOBOLは、ITOSになった時に再コンパイルしなければならなかったようですが、それで間違い無いでしょうか。

つまり、OS−4とITOS−4の間では、バイナリレベルの互換は無かったということでしょうか?

ご存知でしたら教えてください。

13 Re: NEC COBOL の違い 補足
江須扇 2003-12-17 3:39  [返信] [編集]

> ところで私の資料では、OS−4のCOBOLは、ITOSになった時に再コンパイルしなければならなかったようですが、それで間違い無いでしょうか。

はい、間違い有りません。

> つまり、OS−4とITOS−4の間では、バイナリレベルの互換は無かったということでしょうか?

元々、1973年にオフコンが発表されたとき、それ以前のNEAC1240はCOPCODERというアッセンブラーが基本で機械語も直接わかるような10進のワードマシンでした。

つまり、OSはまったく有りませんでした。

旧100が出た当時はOSと言う表現では無く、MONITORと称して、電源を入れたら読み込み日付と時間を入れていました。

説明ではハードでもソフトでもないファームウェアの読み込みと言われました。

その後、他社との対抗上かっこ悪かったのか、後半ではOS−4という名称にしましたが、ITOSに比べたら比較になりません。

ただ、ファイル管理やエラー表示また、SORTやFLCNVなどのユーティリティは一応できておりました。

ユーティリティのパラメータの入れ方は踏襲しておりました。

話は長くなりましたが、OSは別物でCOBOLソース互換ということで、再コンパイルは必要でした。

ファイル管理等は互換性があったので、データやプログラムはハードウェア的に同一機器があれば、FD等で移行はできました。

ただし、ISAMファイルはありませんでしたので、あくまで順編成ファイルとしての移行でした。

> ご存知でしたら教えてください。

14 Re: NEC COBOL の違い 補足
ターラヤン 2003-12-17 16:02  [返信] [編集]

回答ありがとうございます。



> 話は長くなりましたが、OSは別物でCOBOLソース互換ということで、再コンパイルは必要でした。

> ファイル管理等は互換性があったので、データやプログラムはハードウェア的に同一機器があれば、FD等で移行はできました。

> ただし、ISAMファイルはありませんでしたので、あくまで順編成ファイルとしての移行でした。



ITOS以前と以後では、プログラムはソース互換。

ITOS以降現在までは、バイナリ互換。

データはずっと使えたということですね。



他社のオフコンは、OS名称が変わると、ソース互換なので再コンパイルが必要ということがありましたが、NECのはITOS->A−VX10・・・->A−VX01では再コンパイル必要なし。

最下位モデルから最上位モデルまで同じOSなので、モデルを変えたために再コンパイルする必要もなし。

ただし、NECのオフコンは、かつてS3100系とS3050系があり、その間は(だいたい)ソース互換なので、シングルアーキテクチャとは言えない。(操作方法などの統一をしようとはしていた。)



今他社のオフコンについて書こうと思い、情報を整理しています。

他社オフコンは、新モデルや新OSになったときに、前モデルと比べて、どの程度互換性があるのかというところをまとめていたのですが、逆にNECのオフコンは昔はどうだったのかと思い質問しました。

(私のところにある先人の残した資料は、基本的なことは知っていることを前提に書かれているので、当時を知らない私にはよくわからないところがあります。これがわかれば、NECオフコンの歴史の項をもっと詳しく書くことができるのですが・・・。)

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