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1 | 「オフコン」復活の兆し?(JEITA統計速報を読む) |
EXCHANGE 2004-6-2 13:29
[返信] [編集] ☆ この6月1日にJEITA(社団法人日本電子情報技術産業協会)が発表した「わが国におけるメインフレームコンピュータ・ミッドレンジコンピュータ・ワークステーションに関する平成15年度出荷実績」のミッドレンジコンピュータOS別出荷状況によると、独自OS(オフコン)は、出荷数が前年対比102と微増した模様。 特に300万円〜1000万円クラスの比較的下位機種(一番オフコンらしいレンジですね)においては出荷数117、出荷金額137(いずれも前年対比)と、かなりの増加となったようです。 ☆ 15年度上半期の同統計と照らし合わせると、通年でコンスタントなペースで売上が推移していますので、いわゆる「オフコンの復調」は、どうやら本物なのかもしれません。 ☆ もっともこの数字にはNECの600シリーズは含まれていませんので(IAサーバとしてカウントされているらしい)、A−VXがどういう状況なのかはよくわかりませんが。。 ☆ オフコンの復調(もしくは、下げ止まり)現象にはいろいろな理由が考えられますが、 (1)2000年以降オフコンから流出した大部分は、昔PCがなかった頃、何でもかんでもオフコン(ミニオフコン)でやっちゃえ、の時代に作られたカスタマイズの少ない比較的小規模なシステムで、これらはすでに、PCパッケージ、LANパッケージに移行してしまった。 (2)オフコンのオープン化対応がハード、ソフトともに進み、 価格面、機能面で、「PCサーバ+C/S新規システム開発」と比べて、遜色なくなってきた。むしろ、既存システムを変更する形で載せ替えた方が開発スピードの面でも有利な場合が多くなった。 (3)純粋なオープン系システムは意外にランニングコストが高く、しかも長期にわたるソフト資産の継承、安定稼働に問題があるということが次第に認識されるようになってきた。 等々です。 皆さんはこの現象、どのようにお考えでしょうか? (私はあまり楽観的にはなれないのですが。。) |
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2 | Re:「オフコン」復活の兆し?(JEITA統計速報を読む) |
ターラヤン 2004-6-3 2:06
[返信] [編集] 急に書き込みが増えてびっくりしています。 (私の仕事が忙しくなると書き込みが増えるような気が・・・。) 独自OSのコンピュータって、具体的にどれなのでしょうかね。 NECのオフコンも三菱のオフコン(日本ユニシスもOEMなので同じ) もIAサーバ扱いなので、残るオフコンは富士通とIBMぐらい? (それとも最近のIBMのはUNIX系なのでしょうか?) 昔はMacのサーバとかもあったようですが。TRONのサーバとかもあるのでしょうか?このあたりはよくわかりません。 80年代後半から90年頃にオフコンが何十万台も出荷されていた わけですが、 これには数字のトリックがありました。 (以前EXCHANGEさんも同じ話を投稿されていましたが。) NECや富士通は、端末も”オフコン”として台数に入れていました。 (正確にはオフコン機能を持ったものを端末として売っていた。オフコン として使用できても実際は端末としてしか使用しない場合が多かったはず。) NECや富士通のオフコンには、最低1台端末が付きますから、 オフコンシステムを1式売ると、オフコン+(オフコンという名の) 端末で2台売り上げアップとなったわけです。 ちょっと大きなところになると、端末を複数台入れる訳で (よく当時の雑誌などで端末数百台のオフコンシステムが構築された などと話題になりました。) そうなると、オフコンが数百台出荷されたが、実は真正のオフコンは 数台ということもありえたはず。 そう考えると、当時数十万台出荷のうち、真正のオフコンは数万台 だったということもありえるわけで(下手をすると数千台だったり して。)、実態は今の出荷台数とそれほど変わらないのではないか、 ということも考えられます。 ちなみに、今はNECのオフコンの端末は全部PCですから、純粋に 真正のオフコンのみの台数になっているはず。 一方、数字のトリックをする前(80年代前半)のオフコン出荷台数 も数千台から数万台だったようです。 私のサイトのネタにしようと以前図書館で調べた、 当時の値段別のオフコン出荷台数の資料が私の手元にあったはずです で、それを見れば何割が端末用オフコンなのかわかるはずと思い、 探したのですが今は見つかりませんでした。 見つかったら改めて書きます。 90年代になって、NEC、富士通がオフコンの2強になったのは、 このトリックのおかげが大きいと思っています。 他のオフコンメーカーは、 ・このトリックに追随しなかったか、 ・NEC、富士通のように大型のオフコンがなかったので端末をたくさん付けることができなかったか、 ・早くから端末をPCにしてしまったので、端末をオフコンとして扱うことができなかったか、 ・端末にオフコン機能を付けなかったので、端末をオフコンと主張できなかったか、 ということのようです。 (具体的にそれぞれ会社名を書くことができるのですが、資料が整理 できていないので、そのうちということで。) 私のサイトのネタとして結構いろいろと調べてみたので、 その成果として、オフコンのことについて、私の考えを書いてみたい と思っているのですが、なかなかできていません。 |
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3 | Re:「オフコン」復活の兆し?(JEITA統計速報を読む) |
EXCHANGE 2004-6-4 9:13
[返信] [編集] > 独自OSのコンピュータって、具体的にどれなのでしょうかね。 > NECのオフコンも三菱のオフコン(日本ユニシスもOEMなので同じ) > もIAサーバ扱いなので、残るオフコンは富士通とIBMぐらい? > (それとも最近のIBMのはUNIX系なのでしょうか?) > 昔はMacのサーバとかもあったようですが。TRONのサーバとかもあるのでしょうか?このあたりはよくわかりません。 > ☆ このあたりJEITAの平成13年度だったかの資料をみてみると、調査対象機種というのがありまして、それによりますとやはりNECの場合はS7200までが「独自OSサーバ」で、それ以後は「NOSサーバ」(オープン系、非UNIX機)に分類されています。IBM(AS400、iシリーズ)、富士通(GRAMPOWER6000、PRIMERGY6000)、三菱(Entrance)、ユニシス(三菱OEM)などは、いずれもJEITAの統計では「独自OS」=オフコンに分類されているようです。 ☆ まさか、S7200が現在販売されるとは考えられないので、実質的にNECの場合はすべてIAサーバにカウントされていると思われます。 ☆ なお気づいたことですが、内田洋行がJEITAの統計に参加していないようです。 従って、現在のオフコン出荷数=(JEITA「独自OSサーバ」)+(Express600シリーズ)+(USAC) といったところでしょうか? でも、どこまでが「独自OS」と考えるかで。。。 ☆ それとIAサーバの方も、どうやらDELLが統計に参加していない(PCの統計にも参加していません)ようでして、これらは数字的に補ってやる必要がありそうです。 > NECや富士通は、端末も”オフコン”として台数に入れていました。 > そう考えると、当時数十万台出荷のうち、真正のオフコンは数万台 > だったということもありえるわけで(下手をすると数千台だったり > して。)、実態は今の出荷台数とそれほど変わらないのではないか、 > ということも考えられます。 > > ちなみに、今はNECのオフコンの端末は全部PCですから、純粋に > 真正のオフコンのみの台数になっているはず。 > 一方、数字のトリックをする前(80年代前半)のオフコン出荷台数 > も数千台から数万台だったようです。 > ☆ そうだったんですね、忘れていました。2000年の少し前あたりから「専用端末」−−>「PC端末」の移行が進んだことが、300万円未満クラスのオフコンの台数を激減させた原因の主役だったのですね。。 すると、現在は以前の贅肉がきれいに落とされて「実質的な」台数がカウントされているようですので、この実質的な顧客達が今後どのように行動するかが重要になってくるのでしょうか。 ☆ この点に関して、JEITA統計から読み取れることは、オフコンの内部でもダウンサイジングが進んでいるということで、 それは、全体の出荷数が「微増」で、300万円〜1000万円クラスが躍進、それ以上のクラスが「減少」という結果に現れています。 |
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