「隠れオフコン」の時代(1) 前書き編

5:Re:新御三家の裏側
江須扇 09/27 03:57
EXCHANGEさん、いろいろと過去の話を書いていただき、いつも、なるほどと見ております。

今後も続けて書いてください。



私は、NECが旧御三家に入っていたかどうかは別として、別の観点から、新御三家へ変わったかを書きます。



東芝のオフコンは旧JBCの製造会社(日響電機工業(親会社?))がOEMで作っていました。

JBCは東芝のディーラと自社ブランドを併売していましたが、自社ブランドを優先してOEMを止めてしまいました。

東芝のトップディーラだったので東芝もあわてたようです。



三菱は、丸善、オービック、三菱事務機械(三菱商事系)が販売していましたが、売れすぎて、開発言語がアッセンブラのままでCOBOL化が遅れた事と、富士通が努力したのでFACOMの併売ディーラーからFACOMディーラーになってしまった感がありました。

さらに、内田洋行のOEMメーカーだった宇ノ気電子(USAC)が経営危機になり、富士通の資本が入り、富士通のオフコンを作るようになり内田洋行も富士通ディーラになってしまた感がありました。



NECは日本事務器が独占販売していましたが、富士通の動きに危機感をもったのか、大塚商会を内田洋行のデーラーから鞍替えさせて自分の陣営に引き入れました。

大塚商会の当時のオーナ社長はリコー出身でコピー、FAXはリコー製を販売して首都圏でトップディーラでしたが、オフコンはイマイチ売れてなかったようです。COF(コフ(Copy Offcom Fax))で始まるオフィスオートメーションがキャッチコピーだったように思います。どんな経緯でNECオフコンを売る事になったかわかりませんが、瞬く間にNJCと二分するNECのトップディーラというかオフコントップディーラになってしまいました。その間にリコーもOEMですがNECオフコンを販売するようになりました。



纏めると



丸善    三菱     −>富士通

オービック 三菱     −>富士通

MOM   三菱     −>富士通

内田洋行  USAC   −>富士通

JBCC  東芝−>自社 −>IBM

リコー   自社−>NEC−>IBM

大塚商会  USAC   −>NEC



鞍替えしたから新御三家になったのか、新御三家の商品で勝ち馬に乗るため鞍替えしたのかわかりませんが、主力ディーラ変遷が新御三家を作ったとも言えます。



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