(600は「買い」だ!): その1 「まだ迷っている方へ」

3:(600は「買い」だ!): その3 「未来資産」構築のために
EXCHANGE 10/10 11:57
* 「次の一手」を考える前に、
   ちょっと寄り道して、
  「どうして、このような旧式な構築法が使われたのか?」という点を押さえておきましょう。

* それは、なにより「2000年問題」の裏に存在した「真の理由」と同じようなものです。当時のコンピュータのキャパシティがあまり大きくなかったための「容量節約」です。

 (おまけ):現在かかっておられるSEさんと話をして、「こっちの方が容量が節約できるから(そうした)。。」というせりふがあまり頻繁にでるような方だったら、ちょっと要注意ですね。

* 小さいキャパで、きついお客の要望を何もかも一度にやってしまおう! という涙ぐましい努力が生み出した「芸術(アート)」でもありました。(今でも、そういうことが「プロ的」な腕だ、という信念を持っておられるSEさんがおられます。そういう方は概ね、ゲイツさんの容量無駄遣い垂れ流し型のOSに非常に嫌悪を感じられるようです)

* しかし、「わかよたれそつねならむ」
  時は流れ、時代は移り、コンピュータの容量問題は大きく改善されました。(ひとり「オフコン」だけが例外ではない。。)

* 現在の「オフコン」(例えばNEC Express5800/600シリーズ)では、
  「CPUのパワー、メモリの量、ディスクの容量などは十分なほど用意されており、必要ならさらに「安価」に増設できる。」
  のです。 なんといっても、これは「Windows2000サーバですから。。」

* そこで、本題に戻りますが、私が言いたいのは
  こうした「プア」なシステムこそ再構築されるべきだ!! ということなのです。

 (ただし、S7200以後のマシンをお使いの会社で「RDBサーバ」「SKYLINK」も使ったことがない、知らない、 と言う方は「再構築」の前に、まずこれらを「使ってみる」ことからお始めください。 この程度のこともやらずに、「パソコン系システムに替えて誰でも使える形にしたいから」などと比較評価されると、「オフコン」が可哀想ですから。。)

* さて、「再構築」に際してどのようなことに留意すべきでしょうか?

 以下、独断と偏見で。。

 (1)まず、容量は十分用意されているし、AVXは元々あまり容量を無駄遣いしないOSなので、 「難しいプログラムテクニック」によって「容量節約」を計ったり、「スピードアップ」を計ったりすることは極力避け、 キャパが足りないときはどちらかというと「ハード」の増設で対応するような考え方を取る。
 (ハードのパワーに依って解決を計る。「貧乏指向」から「リッチ指向」へ。 ハードの増設の方がソフトの変更より安上がり。  「ハード」はソフトに変更でき、「ソフト」はハード(硬い)であとから変更がしにくい。)

 (2)「基幹系システム」と「情報系システム」を考え方だけでなく実際のシステム上でも完全に「分離」するように設計する。

    *基幹系マスタ上では残高に関わる項目のみ集計、更新する。いわゆる「何とか別、何とか別、実績マスタ」などは基幹系に作らない。基幹系データは残高を集計、更新するのに必要な分と、データ作成に参照する必要のある分などに絞る。

    * レプリケーション機能をフル活用して、SQLサーバ(またはoracle)側に、「情報系DB」を構築する。 こちら側の定型ソフトはVB、ACCESS可。(それの方が長い目で安上がり。理由は後で説明)。 それから、こちら側は「別サーバ」の方がヨリ良い。これはふつうのPCサーバ。

 (3)他社とのデータやりとりは、単純なバッチなら「パソコンソフト」でJCA、全銀などを使って、600シリーズのいわゆる「NT領域」に落とす。 複雑系は「Biztalk」を指向する。 営業所などへのデータ送信で従来S3100/10などを「受け」「受け後」に使っていた場合は、メール連携で「CSV添付」に切り替え、その先はVB、ACCESSで。 自社内の遠隔端末はVPNを使う。 いずれにせよ、極力「600シリーズの通信ボード」は使わないように心懸ける。

 (4)上記を違和感なく操作できるよう「JOB起動ユーティリティ」などを使って、操作員に配慮する。

  等々です。

  あと、「RDBWAVE」(web版)というのはいかがでしょうか?(有償だが、安い!)

 (出来るだけ、AVX標準機能を使います。 オープンからAVXRDB、 AVXからオープンRDB といった斜め読みは極力避けます)

* こうして、「基幹業務側」から「情報系的な部分」を分離すれば、

 (1) 将来にわたって「基幹業務側」の変更はあまり発生せず、この部分の変更は最小限ですむ。(ディーラの「高い」見積もりを拝見する場面が減る)

 (2) いわゆる「情報系的な部分」は要望などが変化しやすく、ここらはVB、ACCESSなど「継続性が当てにならないツール」で作っても被害が少ない。それよりも表示、作表の「表現力」が大事な領域。 あと、この辺は「参照オンリー」に権限しとけば、「江須扇」様のページに出てきた「パソコンちょっとだけ知ってる的にわかプログラマ」を「活用」できる(こっちが「活用」してやるのだ)。

 * かくして

 === 「未来資産」を創るのです!! ===


 * 特に「基幹部分」に関しては、AVXは抜群に安定度も高く、そのCOBOLは今後の一貫した継続性が期待できます。
   VBからVB.NETへの乗せ換えみたいな苦労を何度もしたい方は、どうぞ「MSで基幹を構築」なさってください。きっと

 「 Do same with more 」 請け合いです。

* また、600シリーズは、AS400みたいにお高くないですし、それに、分離された「基幹業務側」のためには、そんなに大きな600シリーズでなくてもOKでしょう。
  その分を「未来資産」の構築に当てるのです!!


* それと、(これは、実はとっても「大事」な点!!)

 旧オフコンを600シリーズに替えて一番驚くのは、きっとその「スピードの速さ」「処理能力の向上」だと思います。 「どうして今まで古いマシンを使い続けてきたのだろう?もっと早く600に替えれば良かった」と感じられるでしょう。 

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* 何?「AVXが将来も続くか心配」ですって?
  どんなものが将来も存続し続け、どんなものがそうでないのか、それは私にも分かりません。

  でも、それを予測するのには、今までの「奴ら」の「行動(何をしたかの履歴)」を見ることでしょう。

  MSのwindowsはある程度存続し続けてきましたが、その中身は大きく変わりました。そしてVB、ACCESSといった道具も当初とはすっかり変わってしまいました。

  NECは、過去20年以上渡って「OS」「ツール」の継続性をほぼ完全に保証し続けてきました。
  この辺あたりで判断するしかないでしょう。
  それに見逃してはならないのは、「AVX」のバックで「通奏低音」のごとく販売されている「AVX実行環境」というやつです。
  多分、枯れたOSである「AVX」を継続することは今後のNECにとってそんなにシンドイ仕事ではないでしょうし、それに従来のお客さんをあえて逃すという必要もないでしょうし、かりに
万が一「AVX」の存続が難しくなっても、
 きっと「影の内閣」である「AVX実行環境」を充実させ、そこへの移行パスを用意してくれるような気がします。

* え、「それでもまだ心配」ですって???

  どうしてもそのように思われる方には
  その時点で
  「基幹業務側」を JAVAに置き換えることをおすすめしています。
  すでに、「基幹業務側」は「分離」され、「最小化」されていますから、置き換えはきっと現在のシステムより「やりやすい」と思いますよ。。

(仕事が忙しくなってきたので、複数号をまとめてワンページに書いて、とりあえず 「完」 )

 オソマツ。



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