3:「製品」と「ハード保守」と「ソフト保守」は別なのでは?
EXCHANGE 10/03 01:53
*「維持保守契約が大前提」というのは私も同感です。また、サービスは有償でなければ維持できないということがユーザに十分理解されていないのも事実です。



* 一方、私は「ユーザ」の立場で自社開発をしてきた経験もあるので「ユーザ」の気持ちもある程度理解できます。

 導入後わずかな変更を依頼しても「高額な見積もり」を出され、この程度は自分で出来るのに、と思っても「そんなことをされては当社としては保証できない」と脅かされ、他のディーラに替わりたいと思っても「ソース」を出してもらえないので一から開発でかえって高く付く。。といったことはオフコン業界によくあります。

 この不況下で、「新しい機械に買い換えたい」のはやまやまだけど、「もう少しの間」このまま使い続けるしかない。。ハードの価格が高額で、買い換えても「システム」の内容の大幅更新まで予算が取れない、どうせ同じことしかできないのなら、動くうちはこのまま使い続けても同じでは。。



* そこで、パソコン系のシステムへ変わりたいというふうになるのでしょう。 もっともそこには別の問題がいっぱいあるのですけどね。

 

* ところで、オフコンというかコンピュータ全般のことですけど、 ハード製品、OS製品といった「製品」と、「ハードウエアの保守」と「業務ソフト(業務システム)の保守」はそれぞれ別物と考えたほうがよいのではないでしょうか?



* オフコンの特徴は同一メーカによる「製品(ハード、OS、開発ツール)」の一貫性にその本質があるのであり、これはすでに「製品価格」に反映しているはずです。



* 一方ハードウエアの保守は基本的にメーカによって供給されるものだとしても、それは「ハード保守サービスという別商品」なのでユーザによって「定期契約」「随時契約(スポット修理)」といった自由な選択肢があってしかるべきだと思います。(現に実施されていると思いますし、供給者も「メーカ直」以外に「自営保守」というタイプもあります)



* 業務ソフトウエア(システム)についても「システム構築という別のサービス、商品」なので、

 ユーザには可能な限り自由な「選択肢」があったほうがいいと思います。 「系列」のディーラだけでなく、「自社開発」、「独立したソフトハウス」へ依頼するなど考えられると思います。



* ところが、現在の制度では「製品の販売」と、「技術情報の提供」がすべて「系列ルート」を通じてしか行われないので、

 ユーザは、すべて「系列ディーラ」にいわれるままの「高額」な(と、選択肢がないので感じてしまう)サービスに従わざるを得ないのが実情です。日本のメーカのオフコンは特にこれがひどい。



* この点では、日本のメーカはもう少しIBMを見習うべきだと思います。

 例えばiサーバ(AS/400)などは、IBMのホームページに、OS400のマニュアルと設定情報が公開されていますし、IBMとサポート契約を結べば、メーカ直で技術情報が入手できます。



* F社のHPのオフコン情報をみてごらん。代理店を通じて登録したユーザしか閲覧できない「鍵マーク」だらけ。

 ユーザ向け「情報誌」だって「代理店名」とその「担当者名」を書かなきゃHPから申し込み出来ないでしょう。



* 要するに「オフコン」は、少し製品が高くても「ハード、OS、開発ツールが同一メーカによって提供され、かつ長期にわたって一貫性と継続性が維持される」という点に価値があるのであって、 「系列販売」は必ずしも本質的ではないと思うのです。



* 現状の「ガチガチの囲い込み」が続く限り、SOHO、ユーザ企業内の若いソフト技術者は次第に「オフコン」のまわりに近寄らなくなり、我々のような「オジサンSE」ばかりになっていくでしょう。

 

* やっぱり「オジサンSE」だね。

 ちょっと、話がクドくなってきたかな??



==追伸==

 う〜〜ん。こういうことは「オープン系」OSでないと、やっぱり無理なのかなあ。。

「オフコン」に情報の公開を求めるのは、「木によりて魚を求む」のたぐいかなあ。。 だんだん自信がなくなってきました。





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