2:Re:RSPF EXCHANGE 07/14 16:23 > リコーのオフコンの昔話(EXCAHGE さんの書かれた記事です)のところに出てきた RSPF に関して、もう少し詳しい話がわかる場所があるでしょうか? ☆ 私は、リコーの内部の人間ではなかったので、RSPFの詳しい内容は分かりません。逆に見込み顧客として製品を売り込まれた方なので、セールストークレベルの内容ぐらいしか。。それもおおかたは古い話なので忘れてしまいました。 覚えている範囲で、すこしおしゃべりをしてみましょう。。 ☆ そもそもRSPFとはRicoh、Software、Productive、Factoryの略で、全体像は、いわゆる「下流ケースツール」です。 ☆ データベース項目定義、画面設計、などの設計情報を登録し、提供されているプログラムパターン(マスター保守、伝票発行、印刷、更新、等)を選択すると簡単にソフト(COBOL,RPG)のソースを生成してくれます。 ☆ こう書くとSMARTとどこが違うんだ?と思われるかもしれませんが、そんな単純な、というかスケールの小さいものではありません。むしろNECのシーワンに近い感じです。 * データベースはまず抽出された基本的な項目(いわゆるレファレンスフィールド)を登録し、これを組み合わせてファイル定義を生成します。 * プログラムは、SMARTの時のように融通のきかないパターンではなく、随所に「オウンコーディング」の利く場所があり、ここにプログラマは専用命令などを使って自由にコーディングが出来ます。コーディングは全て構造化された命令で行うのですが、例外的にプログラム内の別のセクションへジャンプすることが出来るようにもなっていました。(入力データが一件もない時や、致命的なエラーが発生したとき等) * さらにこれらの設計情報を元にして、各種のドキュメントを自動生成してくれます。(DB定義書、画面設計書、帳票レイアウト、プログラム仕様書、オペレーションマニュアル。。。) ☆ 開発環境は当時のIBM5550、5570(リコー735D、735)でOS/2上だったと思います。 ☆ 実行時のターゲットマシンは、735D、735、IBM AS/400(リコー740)、さらに IBM システム36(リコー736?)、それからNECのS3100もターゲットでした。 これらのマシン用のソフトが同じ設計情報から自動生成できるのです。 ☆ リコーRAPIDジェネレータで記述されたソースを読み込んで情報をインポートする機能もありました。 ☆ リコーさんとしては発表するよりかなり以前から構想を進めていたようで、苦心の作だったみたいです。(また当時としてはかなり先進的な内容だったと思います。この点は評価できると思います) ☆ 当時リコーの方から、「よっしゃ!これで基本部分はほぼ完成した。後はプログラムパターンをいくつ増やせるか、ターゲットマシンが変わった場合次々と拡張していけるか、ようはパワーだけの問題ですわ。」 と元気なお言葉をお聞きかせいただきました。 そ、そ、そこです。まさにそこだったんです!! ☆ 「継続は力なり」というじゃありませんか。 ☆ 実はNECのS3100に関する部分はIBM関連のマシン向けに比べて、発表当時から幾分手薄で未完成な感じでした。 その後、充実した物になったのかどうか?? ☆ このRSPF、社外へもいくらか外販されたようですが、結局リコー内部の標準化、効率化ツールして主に利用されたようです。 特にパッケージソフトの作成(本社)と、カスタマイズ(支店レベル、現場レベル)に利用されていました。 ☆ しかし、その後Windowsの時代になって * GUI、イベントドリブンを主体とした開発ツールの出現 * 小規模システムにおけるパッケージソフト(XX奉行など)の進出 に対応できず、いつのまにかRSPFは、(というより、リコーの業務システム構築事業自体が)衰運になっていったようです。 ☆ 私としては、現在RSPFがどのような形で進化(または残存)しているのか、どのように利用されているのか、といったことに関して全く情報を持っていません。 |