18:「隠れオフコンの時代」(12) 2003年であることの重要な意義 EXCHANGE 09/28 10:37 * 私が、この「連載」をしている間、いろいろな機種が発表されたりした年代を調べていて、ある重要な法則に気づきました。 * NECの機種による年代と「連載のタイトルによる時代区分」を調べると、 前史 (オフコン隆盛期、「旧御三家」最高調) 1979年 システム100(ITOS) 発売 前史 後編 (伝票発行機的マシンからOS重視のマシンへ) (オフコン全盛期 「新御三家」への移行期) 1987年 S3100 発売 オフコン成熟期 (「新御三家」による寡占化) 黄昏の予感 (C/Sシステムの隆盛期) 1995年 Express700シリーズ 発売 Windows95 発売 隠れオフコンの時代 (C/Sシステムの全盛期) その「節目に当たる年」がちょうど8年目ごとに並んでいることです。 * 最初の節目の1979年の前後には、1977年JBCC漢字コンピュータ、 1980年リコーもOS強化されたリコム2000シリーズ。 オフコン全盛の時代へ突入します。 ここを境目にNECもS100で本格的に参入します。 * 8年後の次の節目の1987年前後には、1986年リコーMXシリーズを発表してUNIXベースに変更(独自OS撤退)、 1988年JBCC AS/400の販売に切り替えて、自社オフコンから撤退。リコーもAS/400のOEMに転換。弱小メーカが撤退して「新御三家」の寡占化が進みます。 パソコンの時代が始まります。 後半はダウンサイジングが隆盛になります。 * さらに8年後、 1995年 win95の発売、隠れオフコンの時代です。この年にはEX700が発売されました。 *** そして、1995年から8年後とは。。。 *** * そうです、本年(2003年)なのです。 * 2003年、MSが「.NET」を発表してクライアント/サーバ路線からJAVAと同じ土俵へ転換。 LINUXなどオープンソースの隆盛期へ。 これから8年間は 「C/Sシステムの成熟期=黄昏の時代」 「J2EE、.NETなどWEB型システムの隆盛期」 「オープンソースの隆盛期」 と考えられます。 * 今年(2003年)は従ってコンピュータ業界の流れが変わる重要な意義をもった年なのです。 * 「オフコン」にとっても今年が大きな節目になると考えられられます。 きっと新たな流れが始まると思います。 * ぼつぼつ「隠れオフコン」を脱して自信を回復し、新たな「価値」と「時代の言葉」を創造することにより、次なる飛躍をつかみ取ることができるか? それとも「自然消滅」の道をたどるのか? ここが「正念場」であります。 (続く) 次回は:最終回「オフコン未来考」をお送りします。 |