「隠れオフコン」の時代(1) 前書き編

16:「隠れオフコンの時代」(10) NEC=後編=
EXCHANGE 09/28 08:14
* 前編で見たようなNECのやり方が、実際のNECのオフコンの販売の上でどのような効果(結果)を生み出したのか私にははっきりとした情報がありませんので、知りたいところです。



* ただ、NECの場合、2000年問題でのマシンそのもののリプレースがあまり必要なかったため、リース切れ、経年による買い換えが2000年以後に持ち越された可能性があります。したがって「富士通苦戦」「NEC善戦」といわれても単純には判断できないように思いますが。。(現に、このHPでも3100−AXXといった機種がまだ使われていることが分かります)



* さて、この「NTの上に乗せる」という方式ですが、当初私は、IBMなどと比べ「対決よりは融合を計る日本式」という感想と同時に、「邪道!!」と思ったことも事実です。



* しかし、その後の世界のOS界(そんなもんあるんかしらん?)の流れをみていると、VMWAREなどが現れて、複数OS同時稼働、OS上にOSといったことが当たり前になってきました。

 後になって考えてみると、NECのこのやり方、けっこう「時流じゃん」 と、思い始めました。



* NTの上に乗せるのがうまくいったのは、MSとの深い関係によるところが大きいのでしょうが、同時に「A-VXが比較的軽いOSであった」ことが幸いしたと思います。

 そもそもハードの非力だった過去においても、富士通のようにF1、F3、F5といった何種類ものOSを使わなくても「これ1本!」でいけたのはA?VXが(上位機種での機能がやや低いものの)軽いOSだったからでしょう。



* 逆にいうと、そこが今後のA-VXの課題ではないかと思うのです。 はっきり言って現在のA-VXの基本的なレベルは、IBMでいえばS36の後期のSSPのレベルと同じレベルに思われます。(S36同様使いやすいのですけどね)

 OUTQを駆使しないシンプルなスプールの構造、時々再編成を必要とするファイルシステム、後からおっかぶせの低機能データベース、等々。。

 OS400や、ASPに遙かに及ばないように思われます。



  DB機能の強化(同時キーファイルを多数とれるようにする。フィールドで条件選択した論理ファイル。セカンダリファイルでのSELECT条件検索。複数レコード様式の合併ファイル。トリガー機能。等々。。)、JAVAの実装、WWWサーバの機能(IISだけじゃいや)、数え上げればきりがありません。





** このまま、WINサーバ上で現状維持の「保守モード」には入り、自然消滅を待つのか? **



** 大幅な内部の改造をはかって「改革を断行」するのか? **



 NECの奮起に期待したいと思います。



(続く) 次回は「真実の姿は?」:=活躍する隠れオフコンの巻= をお送りします。 





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