13:「隠れオフコンの時代」(8) 富士通の場合 EXCHANGE 09/27 21:06 * 前回の「三菱」にかんして少し書き忘れたことがありますので、まずその件から。。 * 私は現在では三菱のオフコンから遠ざかっているものでよく分からないのですが、現在の「ENTRANCEシリーズ」の少し前の時期に「RXシリーズ」という別系統のマシンがあったように思います。全くの推測ですが、(RISC+オフコンOS)で、ひょっとしたらインテル系の別プロセッサを追加してNT系のOSも走ったのではなかったでしょうか? この点についてもご存じの方がおられましたらお教えください。 * 三菱の場合、隠れオフコンとして「ソリューションサーバ」という名称を使っています。 オフコンかオープン系サーバかといったことを詮索しないでください、大事なことは「ソリューション」なのですから。。という声が三菱側から聞こえてくるような感じです。 ** さて、「富士通」の場合です。 * もともと富士通は基本ソフトウエア開発力のある会社だと思います。 オフコンに関してもF5系、F3系以外に専用端末用のGUIっぽいOS(GX??)も擁しておりました。(もっともF3系はUSAC発ですけれども。。 このあたりの事情はターラヤン氏の最新の書き込みをご参照ください) 従って、純粋オフコンスタイルで、ホスト+ピュア端末の組み合わせでもマルチウィンドウソフトが出来るようです。もちろんwinを使ってのエミュレーションも可能です。(最近はやはりこちらをメインにして販売しているようですが。。) * 現在のOS「ASP」(F5系?)に関してもDB機能その他でNECのA-VXを遙かにしのぐ充実ぶりです。基本的にIBMのAS/400のコマンド体系を強く意識して作られているようです。 * 隠れオフコンとするに際して、タイプ(2)のスタイルを採用し、ハードウエア的にはPC部品を使用し原価を下げ、中身は「純粋オフコンOS」を使っています。プロセッサもインテルです。名称はPRIMERGY6000(当初はGRANPOWER)という他のIAサーバと統一名称を使用してマギラワしく(隠れやすく)しています。 * ただ、開発力(パワー的にということです)のあるメーカらしく、単純に隠れオフコン化するだけでなく、NTやOS400のようにマイクロコード方式を採用して今後の移植性を高めたり、UNIXのAPIを移植しAPACHEなども使えるようにするなど、かなりの内部改革を行っています。今後のことを考えると、かなり強力な備えです。 * 富士通の場合、問題はむしろ今後の販売政策にあるのではないでしょうか? * まず「隠れオフコン化」へ進む前の段階で、オフコンを廃止してUNIXに移行(実行環境提供型か?)することも検討した模様で、一時はかなり迷走したようです。 * 現在もオフコン分野は販売が低迷していると聞いています。 一時はHPに「オープン系と比較した富士通オフコンのメリット」を掲載し、「今後とも力を入れていきます。基幹業務を中心にご活用ください」といった記述があったのですが、このごろは力強い調子の表現がすっかり影をひそめてしまいました。 * なまじ開発力のあるメーカだけにいろんなパターンへの変更が可能かと思われ、今後のトップの判断によって大きく路線が変わることも考えられます。 |