「隠れオフコン」の時代(1) 前書き編

12:「隠れオフコンの時代」(7) 三菱の場合
EXCHANGE 09/27 12:10
* 三菱のお話をする前に「日立」のellesあたりはどうなってしまったのでしょう?いつの間にか日立さんもオフコンから撤退してしまったようです。その経緯も、乗せ換え、ユーザ救出方法も聞いていません。



* 東芝、日立と並んでその次に「撤退組」になりそうに見えた三菱は意外に「根性」を発揮して善戦しています。

 これは私には驚きでした。



* 三菱のとった方法はタイプ(2)に当たりましょうか。

  ハード的にPC系の部品を使っているかどうかは私には分かりません。しかも現行機種「ENTRANCE」のHPを見ても、ソリューションやサービスなどを全面に出した、徹底した隠れオフコンぶりで、独自OSと別にwindowsサーバを搭載できるのかどうかもよく読み取れません。しかしミドルウエアの説明の感じからしてこのマシンは「独自OS DP−UX」のみで動かすタイプではないかと思われます。OSのベースはUNIXっぽい感じです。NFSやメールサーバ、WWWサーバのサービスもあるようです。



* 三菱には以前から「グレオ」というDB検索用の別プロセッサが搭載可能でした。(NECでいえばDBエンジンというやつです。といってもDBエンジンはプロセッサでなく別メモリですが。。)



* 言語も以前からの「PROGRESS(プログレス)」という独自言語が使えます。(もちろんCOBOLも使用可。)

 このPROGRESSというのは、IBMのRPGをモデルにして作られた感じでプログラムを「。。仕様書」と呼ばれる単位で記述するのが特徴です。(ずっと以前の古いOSの時代にはRPGIIも使えました)

 ただしPROGRESSの場合は画面入力の仕様書の部分がかなりRPGよりよく出来ていて、入力の方法が汎用機っぽい「画面単位での入力」と、A-VX、PCなどでおなじみの「項目単位でのaccept入力」の両方が可能です。

 昔、私が旧バージョンのPROGRESSで組んでいた頃は構造化されたIF文などが使えないなど、きわめて制約が多かったのですが、現在のPROGRESSはかなり使いやすくなっている感じです。バッチタイプのフローの場合、「RPGサイクル」のようなジェネレータ機能がありますので楽ちんです。全体にRPGよりは使いやすく生産性も高いと思います。

 この世界の方は顧客の囲い込みのためもあって、あまりCOBOLはお使いにならず、PROGRESSが多いようです。



* 三菱には業種によって「固定客」があるのでしょうか?(三菱自動車とか。。) OSの機能などもNECのA-VXなどよりずっとしっかりしており、今後の持久戦、長期戦に向きそうな感じです。



* 一時、東芝のオフコン撤退を受けて、受け皿となるべく、「積極的な販売攻勢をかけている」とマスコミに報じられたこともあります。



(続く) 次回は、「富士通」の予定です。





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