リコーのオフコンとA−VXの未来

1:リコーのオフコンとA−VXの未来
EXCHANGE 08/15 17:46
*リコーのオフコンのことが豆知識に書かれていましたが、少し補足させて下さい。リコーのオフコンは主なものが リコム8(エイト)−>ペンコール−>Ricom2000−>Ricom3000−>Ricom−I(アイ)−>MXシリーズ−>Ricoh−I(アイ)735D、736、740−>独自製品撤退 となりました。(アイシリーズというのは2種類あります!) OS的にはRicom2000〜Ricom−IがCOMPOSという独自OSでした。これがなかなか優れた製品でして、この上でcobolおよびRapidというコボルジェネレータが利用可能でした。cobolはmicrofocus製で超高速コンパイルが可能、Rapidは構造命令をもつcobolライクな言語で当時はNECのオフコン(システム100)などのcobolよりずっと進んでいたと思います。その後NEC、富士通などに押されて独自OSの開発を断念し、MXシリーズではUnixを採用、リコーI(アイ)シリーズではIBMのOS2、S36のSSP、AS400のOS400を採用しました。そしてそれらのOS上で、従来のRapidや同等の機能を持つユーティリティを提供する(OSごとNTに乗せてしまったNECのA−VXとはやり方は違いますが。。)という路線を採用しました。

 *COMPOSの頃は「このOSとリコムに社運をかけています!」という情熱的な言葉を口にしていたリコー社員が、独自路線をやめて他社のOSの上で動かしかけたとたんに、みるみるリコーのオフコンに対して情熱を失っていくのをまにあたりにしました。

そして「撤退」。。。

 *NT、Windows2000の上にA−VXを乗せる路線に切り替えたNECのオフコンが、かつてのリコーのオフコン事業と同じような運命をたどっているように見えるのですが。。。私の心配が杞憂であれば良いのですが、NECさん!どのように考えているのかしら。。。

2:Re: リコーのオフコンとA−VXの未来
tahrayan 08/17 12:25
情報ありがとうございます。

リコー独自のオフコンのことはあまり知りませんでしたので、勉強になりました。

Iシリーズは単にAS400そのままだと思っていましたが、独自ソフトを載せていたのですか。



会社としての方針・思惑もありますから、社員一人の思いではどうにもならないところもあるでしょう。いずれにしてもオフコンは日本独自の文化ですから、なくなってほしくないものです。

3:Re: リコーのオフコンとA−VXの未来
江須扇 08/24 13:16
EXCHANGEさん初めまして、先ほどはご挨拶もせず失礼しました。

私もリコーの事を少し書かさせてください。



>OS的にはRicom2000〜Ricom−IがCOMPOSという独自OSでした。

これは面白かったですね。ディレクトリ(ファイル管理)がCP/Mのよう感じで、ファイルの登録をする必要がありましたが、自動拡張を16ブロックまでできたのは、NECのITOSとくらべて画期的でしたね。当初のRicom2000が3FDDを標準装備にしたので、2FDDシステムのITOS−1マシンと比べたら運用性は抜群に良かったですね。

CPU内部ではJISで管理しており、FD出力はEBCDICのIBM形式とハード変換をしていた謎のマシンでした。

(ソートはJIS順でした。N5200もCPUはJIS、FDはEBCDICだったようですね?)



>これがなかなか優れた製品でして、この上でcobolおよびRapidというコボルジェネレータが利用可能でした。cobolはmicrofocus製で超高速コンパイルが可能、Rapidは構造命令をもつcobolライクな言語で当時はNECのオフコン(システム100)などのcobolよりずっと進んでいたと思います。

COMPOSのCOBOLは実際の開発がMicrofocus社(噂ではMS社?)かもしれませんが画面機能やプリンタのフォームオーバーレイ機能はITOSのCOBOLの機能を改善して取り込みITOSより簡単でITOSよりコンパイルスピードが無茶苦茶速かった独自仕様でしたね。

(ITOS−1では1000ステップで30分以上掛かったいたのが、2、3分でできて感激をしました。)

そのCOBOLを生成できるジェネレータRAPIDがSMART+APG(1978年のITOS以前のNEACシステム100のCOBOLジェネレータRPGを模した名前と記憶しております。)のようで会話形式とバッチ形式両方可能な簡易ソフトでしたね。

(その後のITOSのCOBOL/Sより良かったと思います。)

しかし、FDシステムから大容量HDDが中心になった時、DOSのようにディレクトリが階層構造になってなかったのと16ブロック以上拡張できないのが致命傷になりましたね。(あと日本語機能の漢字コードが独自仕様でカタカナ2バイトも致命傷でしたね)



そこでMX500シリーズのUNIXsystem坑劭紕譯紕瓧鵤紕瓦療仂譴念豕い鵬鮠辰箸いΔ海箸世辰燭隼廚い泙垢、

開発予算の関係か(?)COMPOS−COBOLの開発者いなくなったのか(?)

今度はmicrofocusのLevel−CobolのUNIX版そのマンマで独自仕様の画面機能等を追加して出荷しました。

S7200からEXP700に移行のようにならず、S7200からEXP100のAP環境/開発(実行)セットで移行するような方法です。 つまり、ファイルの指定方法、JCL等や各ユーティリティのパラメータ、メニュー、漢字コードその他、色々手作業する為、移行に莫大な工数(?)が掛かりました。

金額が高い、起動までのスピードが遅い、3.5インチにFDが移行していたのに5インチしか付かないその他いろいろと売れない営業が売れない言い訳をするには最適商品でした。という事で鳴り物入りで登場した割にはあまり売れなかったようですね。



沢山書きすぎたのでこの続きは次回という事で。





4:Re: リコーのオフコンとA−VXの未来
tahrayan 08/25 22:32
リコーのオフコンのことはあまり知らないので勉強になります。ぜひ続きもお願いします。

確か昔同僚がN5200でプログラムを作った時、ソートしてからFD出力、ホスト側に持っていくとソートした順番がおかしくなるとか言っていました。JISとEBCDICの違いなのですね。



私自身、いかにも知っている風なことを書いていますが、この業界に入ったのは1980年代後半、つまりS100VSシリーズ、ITOS-4Vぐらいからしか知りません。それ以前については、先人の残した資料で書いています。

ITOS-1は、フロッピーディスク起動のOSでしょうか。うちにはITOS-1の使い方とか一覧表ならあるのですが、資料を残した人はITOS-1がどんなものか知っている人向けに作っているようで、ITOS-1の基本的なことがわからない私にはさっぱりです。


5:リコーのオフコン(続きです)
江須扇 09/28 13:11






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