ファイルディレクトリファイル、フリースペースディレクトリファイル | ||
1行目、2行目 | SYS@FDF、 SYS@FSDF | それぞれファイルディレクトリファイル、フリースペースディレクトリファイルと呼ばれ、そのボリュームのファイルと空き領域の管理を担っています。この2つのファイルは磁気ディスク(ハードディスク)の場合は、ボリューム毎に必ず存在します。これは磁気ディスクを初期化(フォーマット)すると自動的に必ず作成されます。 ちなみに「SYS@xxxx」と最初にSYS@という文字列の付いたファイルは、システムファイルと呼ばれ、A−VXシステムが使用するファイルです。 この2ファイルは、システムファイルなのでTYP=SYSとなっています。ORG=RELなので相対編成ファイルです。SYS@FDFは、4096セクタから14930セクタまでの10835セクタのサイズのファイルです。SYS@FSDFは、14944セクタから15569セクタまでの626セクタの大きさのファイルとなっています。 | 一般のデータファイル |
3行目 | DATA04 | 普通の順編成のデータファイルですが、AUTの行に500と表示されています。AUTは、エクステントの自動追加(ファイルサイズが足りずにデータがオーバーフローした場合に自動的にファイルのサイズを拡張する)機能があり、この例では500セクタ単位で追加されることを表しています。 DATA04は2行で表されています。これで、最初は5248〜5397セクタ目までの150セクタがアロケートされていたが、データがオーバーフローしたので自動的に40448〜40947セクタ目までの500セクタが追加されたことがわかります。 エクステントの自動追加は、セクタが連続している必要は無いということがわかります。 |
4行目 | DATA05 | これも普通の相対編成のデータファイルです。AUTには何も書いていないのに、3行になっています。これは手動で2回エクステントの追加を行なっているからです。DATA05は、最初は300セクタでアロケートされ、200セクタ、続いて300セクタ分手動でエクステントの追加が行なわれています。 実際にアロケートされた場所は5408〜5707セクタ、5712〜5911セクタ、6624〜6923セクタになっています。このことからエクステントの(手動による)追加は、セクタが連続している必要が無いことがわかります。 |
5行目 | DATA06 | このファイルも普通の順編成ファイルです。このファイルと次のDATA07は、アロケートされているセクタの位置がDATA04、DATA05のエクステントの間に入っています。FROM、TOを注目すると、DATA05の第2エクステント(5712〜5911セクタ目)、DATA06(5920〜6219セクタ目)、DATA07(6224〜6623セクタ目)、DATA05の第3エクステント(6624〜6923セクタ目)という順番となっていることがわかります。 |
6行目 | DATA07 | このファイルも普通の順編成ファイルです。実はこのファイルは最初200セクタで確保した後に、エクステントの拡張の機能を使用して400セクタにファイルのサイズを増やしました。ファイルのサイズを増やす方法には、エクステントの追加とエクステントの拡張の2種類がありますが、エクステントの拡張の場合は、追加とは異なり、ボリュームマップ上に跡が残りません。 |
7行目 | DATA10 | これも普通の順編成ファイルです。 NO.の後ろに「*」があります。これはDATA10が未クローズファイルであることを表しています。(ファイルが異常な状態になっている) つまり「*」が付いているファイルは復旧を行なう必要があります。復旧方法はファイルの種類によって異なります。データファイルの場合は簡易操作ユーティティを使用することになります。 |
8行目 | DATA11 | これもごく普通の順編成ファイルです。 SECの列「A1」と表示されています。これは、このファイルには機密コードが設定され、それが「A1」レベルであることを表しています。オペレータがA以外の機密コードであったり、Aのオペレータでも0レベルだとアクセスできないファイルです。 |
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