1バイト文字系の文字コード体系
JIS7/JIS8
俗にJIS7文字コード、JIS8文字コードと呼ばれる文字コード体系があります。
これらは、JIS X0201で定義された文字セットです。わざわざ書くまでもないでしょうが、JISは、Japanese Industrial Standardsの略で、日本の規格です。
JIS7文字コードは、拡張文字セットを追加したASCII文字コードの7ビット表現に、片仮名の追加と3文字の置換を行ったものと同等になります。こっちの説明は省略します。
JIS8文字コードは、拡張文字セットを追加したASCII文字コードの8ビット表現に、主に片仮名の追加と3文字の置換を行ったものと同等になります。日本のパソコンとかでは、だいたいこの文字コード体系を使用しています。
下がJIS8文字コードの表です。
コード表の見方は、ASCII文字コードと同じです。「A」は16進数で41になります。
ASCII文字コードの8ビット表現との違いを見ると
・A1からDFの位置に片仮名が追加されている
・3文字が置き換わっている
5C(バックスラッシュ → \(円記号))
7C((縦破線 → |(縦線))
7E(~(チルダ) → オーバーライン)
よく『外国のパソコンだと「バックスラッシュ」と表示されるが、日本のパソコンだと「¥(円記号)」と表示される』みたいなことがありますが、これは前者がASCII文字コードを採用したもので、後者がJIS8文字コードを採用したものだからです。(アメリカや中国とかで使うパソコンに、日本の規格であるJIS8文字コードなんて使う道理が無いですよね。)
片仮名があって、16進で5Cの位置の文字が「円記号」になっているコード表を、「ASCII文字コードのコード表」と提示していることが時々あるようですが、「これはJIS8だよ」とツッコミを入れるのが正しい姿勢のようです。