ファイル未クローズ−バックアップファイルなし−順編成・相対編成・複数索引順編成(データファイル)
−ファイル内データ必要−データ追加あり−追加入力データは必要−復旧すべきデータ件数を知らない
−ファイル作成時クリア指定していない
とりあえず、ファイル内の全レコードを一旦有効データとして復旧して、不要なデータを探し出して、EODを移動して削除(かデータを1個づつ削除)していくことになります。
不要データの削除は高度な知識と根気の要る作業となるので、追加データの復旧は諦めて追加データは最初から入力し直しという作業とどちらがよいか天秤にかけることになるでしょう。
- ファイルの未クローズの解除
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簡易操作ユーティリティ(#ABC)の復旧あるいは新システム体系ユーティリティのデータファイルの復旧を使います。(ファイル障害復旧ユーティリティ(#RECOV)も使用可能ですが、古いユーティリティであるため復旧能力が低いので今では推奨されていません。)
簡易操作ユーティリティを使用した復旧例はここにあります
選択すべき項目は、処理選択に「RECOVER(再生)」、復旧対象に「ALL」です。
これで未クローズ状態が解除され、通常のファイル状態になっているはずです。この段階ではゴミデータもデータとして表れていますので、それを消す作業が必要となります。
- 不要データの削除
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この作業はかなりのスキルが必要となります。
まず、どのデータまでが必要なデータでどこからがゴミデータなのかを#FLCNVなどのユーティリティを使って探し出します。
うまく探し出したら、次はゴミデータを削除します。
ファイルの構造に詳しければEODを無理やり移動して一気にゴミデータを削除できますが、この方法はファイルの構造をかなり詳しく説明しなければならず、私の手に余るので説明しません。
次善の策は、ゴミデータの全部に1個ずつ削除コードを付けていくことです。何千何万というデータを見て1個ずつ根気よく作業しなければならないので、ここで既に挫折しそうです。
その後削除レコードをファイルから消します。順編成、相対編成ファイルならば削除レコード無効で別のファイルに一旦コピー、複数索引順編成ファイルならばファイル再編成という作業になります。
ここまで来ると復旧完了です。
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