データ定義保守(2)・レコード定義用の登録集原文を出力
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データディクショナリに登録されている情報を使って、COBOLでプログラミングするときに使えるレコード定義用の登録集原文(COPY命令で使用するもの)を出力することができます。
あらかじめ下のようなレコード定義がデータディクショナリに登録されているとします。「データ定義保守(1)・レコードを定義する」で登録したレコードです。
レコード登録名:SYAIN-R(社員レコード)
物理ファイル名:SYAIN-F
ファイル編成:順編成
アプリケーション名:TEST(テスト用)
項目名 レベル 項目内容 属性 SNO 02 社員番号 英数字10桁 SNAME 02 社員氏名 日本語10桁 BUCODE 02 所属部コード 英数字2桁 SKEN 02 出身県 英数字2桁 SAGE 02 年齢 数字3桁(外部10進:符号無)
出力する登録集原文名:SYAINC
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「REC定義」を選びます。選ぶ方法は幾つかあり、矢印キーでカーソルを「1 表定義」の位置に移動して[ENTER]キーを押す、[1]キーを押す、[PF1]キーを押す、などの方法で選びます。
この画面では、データディクショナリを入力します。登録集原文を出力するレコード定義情報が、どのデータディクショナリに登録されているかによって入力する内容が決まります。
今回はシステムのデータディクショナリ、即ちMSD000のSYS@DDFを指定します。
入力した値が正しいか再確認するので、良ければ「1.OK」を選びます。
画面上に新しいメニューが出てきます。
「7.補助機能」を選びます。
次に「1.ライブラリ」を選びます。
アプリケーション名は「テスト用」を選びます。
登録されているアプリケーション名の一覧が画面右側に出るので、そこから選ぶことができます。
たくさん登録されているときは1つの画面に表示しきれないので[SCROLL UP][SCROLL DOWN]キーで一覧の上下に移動して目的のアプリケーション名を探しましょう。
一覧から選ぶのは嫌だという人は、[PF15]キーを押せば直接アプリケーション名を入力したり、集積名を入力したりすることもできます。
次にレコード名を選びます。選び方はアプリケーション名のときと同じです。
「社員レコード」を選びます。
ライブラリ出力装置には、登録集原文を出力したいライブラリファイルを指定します。登録集原文なので、出力するファイルはソースユニットライブラリですね。
普通はSYS@SUL(SYS@SULはシステムのソースユニットライブラリ)以外に登録集原文用のライブラリファイルが用意されていると思います。
今回は適当にMSD000のSYS@SULに登録集原文を出力することにします。
出力モードは、「追加登録」「置換」「初期化後登録」の3つから選びます。「追加登録」は既に同じ名前のメンバが有った時はエラーになります。要注意は「初期化後登録」で、これはファイルに登録されているメンバを全部削除してから、登録します。
今回は追加登録にしました。
メンバ名です。これはCOBOLのCOPY命令の「COPY xxx」と書くxxxのところの名前にもなります。
今回は「SYAINC」としました。
プルーフ出力装置は、出力が成功した/失敗したかや、どんな登録集原文を出力したか、など結果を印刷する先を選びます。
単に結果がどうだったかを印刷するだけなので、印刷するほどのことがなければ、出力しないことも可能です。
今回は「5.印刷しない(NO)」を選びました。
今まで入力した値がよいかどうか聞いてきます。「1.OK」を選ぶと、指定したファイルに登録集原文が出力されます。
登録集原文の出力が終わると、下のような画面に戻ります。
出力されたか見てみましょう。成功していれば、MSD000のSYS@SULファイルにSYAINCという名前のメンバができているはずです。エディタで見てみると下のような登録集原文ができているはずです。
000010 01 SYAIN-R. 000020 02 SNO PIC X(10). 000030 02 SNAME PIC N(10). 000040 02 BUCODE PIC X(2). 000050 02 SKEN PIC X(2). 000060 02 SAGE PIC 9(3). 000070 02 FILLER PIC X(3).
登録集原文の出力が無事できたので、後はデータディクショナリ保守ユーティリティを終了させましょう。
終了するには何回か「8.終了」を選びます。